炎症マーカー 血清アミロイド SAA 2 | 獣医とノルウェージャンフォレストキャット マリアの腎臓闘病生活

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今年で4歳を迎えた我が家の愛猫マリアについてのブログです。若くして腎臓病になった我が子にしてあげられる事を書き記していきます。獣医師として同じ境遇に置かれた猫ちゃん、又は飼い主様の心の支えになれればと思います。

SAAでは、炎症の有無や程度を知る事には長けているのですが、体のどこでどのような炎症が起きているのかということは調べることができません。

万能な検査ではなく、あくまでも手がかりの1つと認識しておくことが必要です。

猫でSAAの上昇が報告されている疾患として

急性膵炎  
猫伝染性腹膜炎(FIP)
甲状腺機能亢進症
腎臓病(多発性嚢胞腎  慢性腎不全)
免疫介在性溶血性貧血
糖尿病
胆管炎

などがあります。

マリアのSAAは15.8μg/mlでした。
基準値が0-2.5μg/mlなので上昇しているといえます。
つまりこの時点でマリアの体に、どの部位か分かりませんが炎症が存在していると言うことです。

まだ完璧に病態を把握しているわけではないのですし、検査の性質上、断言はできませんが炎症の発生部位は腎臓であると仮定しています。

くどいようですが仮に腎臓であったとしても腎臓で何が起こっているかまではわかりません。

SAAは毎日大きく変動するため、定期的に測定を行うことが理想的です。
その中で数値の増減を見ながら、現在行っている治療が果たして炎症の緩和を助けるものなのかどうかを判断していくことが、SAAの利用価値なのです。
次の測定時には下がってくれることを願いつつ今はできる限りのことをしていくのみです。
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