(2014年5月12日) 【中日新聞】
「精神疾患に理解深めて 金沢でフォーラム」
支援など意見交換
精神疾患で悩む人たちの支援について考えるフォーラム=金沢市の本多の森会議室で
精神疾患で悩む人たちの支援を考えるフォーラムが10日、金沢市の本多の森会議室で開かれた。今春、石川県内の医師や大学教授、患者の家族らで発足した「石川の精神保健医療福祉を考える会」が企画。医師や相談支援専門員ら8人が、それぞれの立場から現状や課題を述べた。(酒井ゆり)
このうち、統合失調症を患い、自助グループ「ぴあSky」の代表を務める谷一真さん(37)は自身の経験を発表した。
23歳で発症したが「自分自身が心の病に対する偏見を持っていたため、すぐに精神科を受診することができず、病院に行くまで3年かかった」と説明。「精神障害に対する理解が広まることで、早期治療、早期回復につながるのでは」と話した。また、回復を助けたのは「精神科のデイケアに行くようになって安心できる居場所ができ、仲間、スタッフと巡り合えたこと」だったとし、「それから自分の病気と正面から向き合うことができた」と話した。
一方、統合失調症の息子を持つ男性(71)は、家族に対する支援の遅れを指摘。「患者を支える家族の負担も大きい。落ち着いて暮らせるよう、訪問型支援の制度化、家族の就労保障も進めてほしい」と訴えた。
【コメント】
こうした意見交換の場を通して、自分のことでも
新しい発見があるのではないかと思います。
活動の場が増えていくように、今後も注目していきたいですね。