(2014年4月16日) 【東京新聞】
「精神疾患の児童生徒 低年齢化 教諭対象の講習に力」
浜松市 スクールカウンセラーに委託
浜松市精神保健福祉センターは、精神疾患に陥る児童生徒が低年齢化しているのを受け、2013年度からスクールカウンセラーに委託する形で、教諭対象の「思春期のこころのケア講習」に力を入れている。
2011年に浜松市内の中学生へのアンケート(回収率69%)で、自殺を考えた生徒は21%、リストカットなど自傷行為は9%になった結果を重要視。摂食障害やうつ病など思春期の生徒が陥りやすい精神疾患への対処法をガイドブックにまとめ、教師向けの講義を始めている。
厚生労働省によると、摂食障害の患者数は1980(昭和55)年が人口10万人当たり1.5人だったが、98年は18.5人と大幅に増えた。現在も増え続け、初診後10年を過ぎた人への調査では、47%が全快したが、慢性化が36%、栄養失調などで7%が亡くなるなど深刻化している。
市精神保健福祉センターの二宮貴至所長(44)=精神保健指定医=は「やれることは最大限取り組み、本人もその家族も少しでも心の負担を軽くしてほしい」と話している。
【コメント】
コミュニケーションの手段が増え、
より人間関係が複雑になりがちな昨今、
学校でも、より早期のこころのケアが
必要になってくるのではないかと思います。