Q.精神障害者の恋愛・結婚状況について
A.このような質問を最近よく見かけます。精神障害者の婚姻状況・体験の分析と地域支援の考察という参考になりそうな論文を見つけたので、引用させていただきます。
2005年のものなので少々古いですが、参考になればと思います。きちんと病気のことを理解してくれる相手という点で、同じ障害を持っている配偶者が多いということもあるかもしれませんね。
(以下引用)
現在の結婚をした時の平均年齢は33.2歳、最少値は18歳、51歳が最大値であった。結婚までの交際期間の平均は、21.5ヶ月、2ヶ月が最小値で246ヶ月(20.5年)が最大値であった。 結婚継続期間の平均は16.9年(SD=10.9)、21年以上継続の人が36.8%、現在94.7%の人が配偶者と同居しており、33.3%19名の人が子どもと同居していた。 また、初婚の人の2.5%であった。知り合った主なきっかけは「デイケア・作業所で」が最も多く(35.1%)、次いでその他(「職場で」、「援護寮で」)が38.6%であった。
配偶者については、「精神障害のある」人が66.7%、「身体障害など異なる障害のある」人が3.5%、「障害のない」人が28.1%であった。精神障害者同士の結婚が多かった理由としては、精神医療・保健・福祉関係者を通して対象者を選んだことが関係していると考えられる。
参照:精神障害者の婚姻状況・体験の分析と地域支援の考察