10:香りの歴史 Ⅲ
-ケルンの水-
17世紀末、イタリア人のジョバンニ・パオロ・フェミニストが、ドイツの町ケルンに住み、ハーブや薬草を漬け込んだ水を『オーアドミラブル』=すばらしい水 として販売したところ “ケルンの水” として人気が出たのです。
これが、世界最古の香水と言われており、のちにフランス語に読み換えた『オーデコロン』が1742年の商標登録されました。
1804年に皇帝についたナポレオンは、大の清潔好きで、石鹸で体を洗い、オーデコロンをつけていました。
このオーデコロンを考えたのが、先ほどのイタリア人です。
このオーデコロンのお店がパリにできました。
レシピは、レモン・オレンジスイート・ネロリ・ベルガモット・ラベンダー・ローズマリー・マンダリンです。柑橘系が多いのが特徴。
そして、1910年になって、はじめのページ
【3:言葉の由来】につながります。
-現代の日本-
1996年4月、『日本アロマテラピー協会(AAJ)』が設立されます。
AAJは中立の非営利団体(任意団体)であり、アロマテラピーの定義を定め、検定をはじめとする各種資格認定制度を創設するなどの活動を行いました。
AAJを母体に2005年4月には『社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)』が設立されます。
AEAJは、環境省所管のアロマテラピーを普及する日本で唯一の公的な法人(社団法人)です。
日本で有名な方は、東邦大学名誉教授です。
香りの心理効果を研究し、ラベンダー・ジャスミンの香りが鎮静効果があることを実証し、発表しました。