今回は前回の続き、のようなものです。



「仮定」・「疑惑」、連想ゲームや論理の飛躍。そんなモノを積み重ねて「真実」と主張していいなら、どんな事でもナンボでも言えます。


そこで1年前のこの動画。
動画の女性(洞口朋子・杉並区議員)の「陰謀論」は添付したYouTubeの8分目あたりから始まります。





「何故(安倍元総理の)国葬に反対するのか?」が彼女(洞口議員)への質問であり、この動画のテーマ…の筈なんですが

彼女のあまりの「トンデモ話」・「陰謀説」に、番組はあやうく国葬そっちのけの方向に行きかけます。


洞口議員の「陰謀論」を要約しますと


日本政府がアメリカ政府と結託して中国に大変な軍事的挑発をしており、(日本の)改憲の動きや日米共同訓練など、様々な形で「戦争はもう現実に始まっている」

日本はもう中国に対して侵略戦争を始めている


中国への侵略戦争は日本政府・アメリカ政府・日本の陸上自衛隊・在日米軍から「戦争計画」が出されている

「国葬」は、戦争に向かう挙国一致の体制を作り、日本を「戦争国家化」する為の口実

南西諸島に核ミサイルを配備する計画を、岸田政権が政策として実際に打ち出している



…何とも香ばしい「想像」の連発。

「改憲ガー」、「ジャベリンガー」、「沖縄ガー」、「NATOガー」、「自衛隊ガー」、「日米共同訓練ガー」、「中国脅威論ガー」と、荒唐無稽な連想ゲーム。

大きくし過ぎた話をほぼ全員から突っ込まれ、しどろもどろな洞口朋子議員。

自身の主張の根拠は「沖縄の人達から聞いた話があり、それを中核派の機関紙に纏めているから」。そして

「私達がそう思ってるから」。

「ネットに書いてある、書いてる人が何人もいる、それらがまとめサイトに記載されてる、だから事実」…なんて言うのと大して変わりませんね。



でもこの話、「人工地震陰謀論支持者」の言を用いれば、幾らでも食い下がれます。

「日本はDSとアメリカ、そして代理支配者たる在日帰化人勢力に完全に牛耳られているのだ! これらの全ては日本人を対DS国家に攻め込む尖兵にしようとの、奴等の…闇の勢力の目論見だと何故気付かないのか!」

「人工地震に何が用いられているのか知らないのか! 在日帰化人勢力は、人工地震をいつでも起こせる事を知らないのか! それを全て我々日本人に分からないようにしているのだぞ! 沖縄や周辺諸島に核兵器を配備するなど、日本を支配する闇の勢力共ならば、十二分に可能だ、朝飯前だ!」

「岸田政権は表向きの飾りだ! 全ては在日帰化人勢力とDSの仕業だと何故気付かない? 国葬も改憲も奴等の思惑。反対運動も含めて全てマッチポンプなんだよ!」


…もうホントに幾らでも言える。

「人工地震陰謀論支持者」ならば、洞口議員のトンデモ話も「真実だ」と、言ってくれる気がします。いっそのこと結託すればいい。気が合うと思いますよ。




番組(添付したYouTube)の中で、洞口議員に対してひろゆきが言う。

「想像上の話は置いといて、実際に起きた事の話をするべきだと思うんですよ」




「連想ゲーム」は「検証」ではありません。
「自身の主張の根拠」に「自身の主張」を持ってきても、それは「証明」とは言いません。

「答えありき」でろくに確かめもせずに主張し、裏付けも証拠も無い穴だらけの陰謀論を「真実」だと位置付けるのは間違っております。


今回は以上です。