Formule Jeunes | フランス料理店  レヴェイヨンのブログ

Formule Jeunes

 

当店ではこの度フォーミュルジュンヌというイベントを行います。

 

フォーミュルジュンヌというのは

フランスのアルザス地方のレストランのグループで行われているんですが、

一定期間、若い人向けのお得なコースを参加した各店で用意するというイベントです。

 

 

アルザスではビストロから三ツ星レストランまでいろんな店舗が参加しているのですが

当店一店だけでの開催です💦

 


コンセプトは

「若い世代に向けてレストランでの楽しみ方を知ってもらう為のきっかけ作り」

 

期間:2024.02.16(金)~2024.04.30(火)

対象年齢 10歳~35歳

料理 ¥5.000(税別)

コース内容 ・アミューズ・前菜・二皿目・メイン・デザート・食後のお飲み物

※料理内容はおまかせとなります

ワインペアリング (約50㏄×4杯) ¥1.500(税別)

 

若い時期というのは稼ぎもそんなになく、でもいろいろと欲しい物、やりたいことが多くて

お金が足りないよ~っていう方が多いと思います。質より量が大事で、自分のお金でレストランに行こうとはなかなか思えない。

それだけではなく、若いと店の人に「ん?」と思われるんじゃないか、

ちょっと身の振り方を間違えると笑われるんじゃないか、と

いろいろ考えてしまって入店を躊躇してしまうこともあると思います。私はそうでした。


そんな思いを少しでも払拭して、この機会にレストランで食事を楽しもうと思ってもらえたら幸いです。


 

当時19歳の私が初めて行った高級レストランは西麻布にある料理の鉄人の店で、職場の先輩と。

外観もちょっとお城っぽく内装も高級感があり、周りは大人だらけで自分たちの場違い感が半端なかったです。

 

でも緊張の中、初めてオマール海老を食べ、フルコースを堪能し、サービスマンに見送られて店を出た時には

ホッとしつつもなにかをちょっと成し遂げたような変な高揚感もありました。

(おごってもらったからお金も払ってないくせに)

 

その後ヨーロッパに渡り、職場を拠点にして周辺各国を一人旅して食べ歩いたり

フランスでは就職活動を兼ねて赤いガイドブックを握りしめながら片っ端からレストランを回ったり

アルザスではチャリを飛ばして休みのたびにWinstub(アルザスのビストロ)巡りをしていました。

数えてませんがおそらく100軒以上は行っていると思います。ほぼ一人で。

 

 

思い返してみると、普段着の変な東洋人が予約もなしに一人で入店しても嫌な顔をされたことはありませんでしたし、

多少の緊張はありましたが、それも含めて楽しく食事ができたと思います。


職業柄というのもありますが、お腹を満たすだけの食事ではなく

その土地や文化、お店や人に関わりながら食事をすることで大事ななにかを得たような気分になりました。

 

余談ですが というかさっきから余談ですが...

フォーミュルジュンヌには思い出がありまして

アルザスで働いていた当時、フォーミュルジュンヌを利用してある三ツ星レストランに予約して一人で行きました。

普段はコースが2~3万円するところ、フォーミュルジュンヌのコースで1万円ちょっと。

料理人あるあるですが、食事をしたあとに調理場を見せてもらうのも目的の一つでした。

 

入口から出迎えスタッフがドアを開けてくれ、テーブルまでのエスコート、高級感のある店内、サービスも料理もとても満足しつつ最後にお茶菓子を堪能していると、小さく細いグラスに入ったプリンがありました。

それをスプーンですくって食べているとグラスの底からガラスの板状の物が出てきたのでちょっと年配のサービスに声をかけ

「これは食べられますか?」と尋ねると

そのすまし顔のサービスが3秒後に目を見開き、驚いた表情で

「ちょっとお待ちくださいっ」と言い残しプリンを片手に急いで裏に下がって行きました。

 

のんきにコーヒーを飲み、残りのお茶菓子を食べているワタクシのところにさっきのサービスが戻ってきて

「申し訳ございません、先ほどのは割れたガラスの破片でした」と。

そうだろうなとは思いましたが、なにせ三ツ星レストランだっただけにもしかしたらカラメルの板を別に作って沈めた趣向なのかもしれないとちょっと思ってしまった。

食事も99.8%済んだところだったのもあり、大事にもしたくなかったので

「全然大丈夫、気にしないでください、モーマンタイ」と言うと

「シェフが謝りたいと言っているのでこちらに来てください」と言われました。

こっちが行くのか...とちょっとだけ思いましたが、丁度良いとばかりに

「そんなことより調理場を見せて頂けますか?」と返すと

「もちろんです、どうぞこちらへ」と案内してもらいました。

そこにはシェフが待ち構えていて謝罪の言葉を頂きました。

当時そのレストランは父親シェフから息子シェフへ世代交代をしたタイミングだったので私とそう歳が変わらないシェフでした。

「レストラン○○で働いている者ですが、調理場を見せてください」と言うと

ちょっと気まずそうにしつつ快く調理場を案内してくれました。

 シェフや調理場で働いていた日本人と少し会話をし、ガラスの破片のことなどすっかり忘れて満足して帰ろうとしたところ、サービスマンが申し訳なさそうに

「お代は結構ですぅ」。


レストラン側からしてみれば料理にガラスの破片が入っているなんて一大事!

髪の毛が入っていたなんてのとは訳が違うので、お代なんてもらえないでしょう。


支払いをしようとしていた私は思いがけない言葉に

「えーっ たいしたことじゃないから全然気にしないでくださいよーっ お代はいらないだなんてー そんなー ワルイデスヨー エーッ そうですかぁ~っ それじゃあお言葉に甘えてー」。


そして店を後にしました。


これがワタクシの無料三つ星レストラン体験でした。



 とにかく (文章の運びが雑でスミマセン)

・お一人様でも大歓迎

・若者同士の食事会や歓送迎会も大歓迎

・未成年どうしでも大歓迎(お酒は出しません)

・飲み物を注文しなくてもOK

・対象者と非対象者の混合グループも大歓迎(料理内容や皿数が通常コースと相違します)

・対象者が通常メニューを注文してもOK

・期間中は何度でも利用可能(その都度料理内容は変わります)

 

ご予約をお待ちしております

レヴェイヨン