こんばんは、今から24年前の大学4年生の夏休み、まだ就職先が決まっていませんでした~。そんな僕がちょっと変わった就職活動をしてある企業に就職できた体験記です。今回が最終回です。
アパレル社長の江口です。
【社長面接での質問】
マーチャンダイジング!?
僕はこの言葉を知りませんでした。未だによくわかっていませんけど笑だから当時はまーちゃんって誰だろ?と本気で思っていました。
社長からの質問の答えが1人目は「マーチャンダイジングです。」、2人目は「私はビジュアルマーチャンダイジングだと思います。」
ビジュアルまーちゃんダンシング?!ますますわからなくなってきました。原宿で踊っていた竹の子族みたいなものなのか?(わかった人、けっこういい歳ですね。)
そしてついに僕の番になりました。口からまーちゃんと言いそうになったのをグッと抑えて、こう答えました。
「私は初めてご購入いただいたお客様やご来店いただいたお客様がもう一度このお店に来たいと思っていただけるような接客が大事だと思います。」と答えました。これは親父のお店でアルバイトをしていた時によく言われていたことでした。
そしてこの答えが良かったのか、悪かったのか?僕にはわかりませんでした。質問をした社長や役員がどんなを求めていたのかもわかりません。でもあの時は自分の言葉で言って良かったと思っています。
そして他にもいろいろと質問をされましたがこの質問以外はおぼえていません。なんとか面接も終えることが出来ました。
【内定通知書が届いたけど・・・】
それから1週間後自宅のポストに内定通知が届いたのです!!しかも2社受けていたクレヨンとキャビンの両方からでした。感謝感謝ありがとうございます。
でもどちらの会社に行ったら良いのかわかりませんでした。
ありがたいことに平行して受けていた、クレヨンとキャビンの内定をいただきました。でもこれから先のことを考えたらどっちの会社に行くことが自分にとってプラスなのか?迷っていました。当時キャビンは年商200億以上(上場していました。)、クレヨンは年商20~30億くらいだったと思います。
そこでアパレルの大先輩でもある、親父に相談してみました。すると親父からこんな質問がありました。
「キャビンとクレヨンのどっちが初任給が高いんだ?」
私は(あ~やっぱり、初任給が高い=大きい安定している会社だからそっちに行けって言うんだな。)と思っていました。そしてこう答えました。
「初任給はキャビンのほうが高いです。」
すると親父は…
「じゃあ安いほうのクレヨン行け~!」
私は「なんで安いクレヨンに行けって言うの??」と食い下がりましたが、親父からは「それは自分で考えろ!俺はアドバイスしただけだ。」と言われてしまいました。
私は心の中で(はぁ?なに言っちゃってんの?安いほうに行けっておかしいでしょ!)こんなことを考えていましたが、親父のアドバイスを信じてクレヨンに行くことにしました。当時はすごーく若い会社で活気があり、新入社員研修も楽しかったですね。そして最初は池袋パルコ店の配属になり、ファッションアドバイザーとして接客をおこないました。
【親父の気持ち まとめ】
今になってようやく、あの時親父が初任給の安いほうに行けって言った意味がわかります。当時、キャビンはある程度完成された会社でした。でもクレヨンは発展途上の会社でいろんな体験をさせてもらうことができたのです。
あれから20年以上経ちましたが最初に教えてもらった3社で今も会社として残っているのはクレヨンだけです。
ということで面接は自分の言葉で話そう!面接する人事担当者や会社役員は今まで何十人、何百人と面接をしてきた大ベテランです。マニュアルの答えや表面的な答えなんかすぐに見破られてしまいます。そして自分の考え、自分の想いをしっかりわかりやすく伝えることが必要です。2次質問、3次質問にも備えておきましょう。
もし内定を何社かいただいて迷ったら、ただ大手だからと選ぶのではなくて自分の好きなことは何か?やりたいことは何か?そして仕事を楽しめるのかを見据えて真剣に決めて欲しいです。最終的に決めるのは自分ですが人生の先輩である方からアドバイスもらうのも良いですよ♪
私の20年前の就職はこんな感じでした~ 終わり
今日は以上です。