リサイクルショップを始めた理由5。「いわゆる業界の常識?!」 | リサイクルショップ開業応援★江口武志のブログ

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毎日更新!!アパレル2代目社長
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経営での気づきなどをゆるーく書いていきます♪

こんにちは
リサイクルショップを始めた理由を書いているのにまだリサイクルのリの字も出てきません~あと2話くらいかな?

リサイクルショップ社長の江口です。


昨日からの続きです。↓

「弱点を受け入れて自分の価値にする。」リサイクルショップを始めた理由4。
(クリックするとページが開きます。)

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(通路側から見たショーウインドーです。)



お店の営業が終わり、皆んなで帰ろうとしたその時!1人のスタッフがこう言いました。「あれっ?財布の中のお金がなくなってる!?」


その頃からたまーにレジのおつり銭が合わないことがありました。でも数百円から数千円だったのでお客様への受け渡しミスとして処理をしていました。でも今回はスタッフのお財布からお金がない!?そんなことは初めてでした。でもその時はもしかしたら勘違いかもしれない…とのことで深く追求することなく終わってしまいました。


それから数週間経ち、また他のスタッフから財布のお金がなくなったとの報告がありました。これはやっぱりおかしい!そこで被害にあったスタッフから話を聞きました。


私物の鞄はお客様が触れることの出来ないストックに置いてあること。お店の平日のシフトは早番、中番、遅番の3名体制であること。被害は平日に起こっていること。いろいろと調べていくうちにある共通項がありました。それは…事件の起こった日に必ず出勤しているスタッフがいたのです。


そのスタッフとは…


お店のオープン当初、店長が殆どのスタッフを連れて辞めてしまった。その時に1人だけ残ってくれたアルバイトの女の子でした。彼女はまだ若く、一番古いスタッフとして私達も信頼していた人物でした。私達の心の中では何かの間違いであって欲しい、そう思っていました。


そして、社長が全員と個人面談をするということにして話を聞きました。そしたら…


思いも虚しく、あっさりと犯行を認めたのです。そして彼女には全額弁償をさせて、退職してもらいました。魔が差したとはいえ、苦楽を共にした仲間でしたのでとても辛かったことを憶えています。私は個別面談に立ち会っていませんのでその場でどんな話があったのかはわかりません。


ようやく平穏を迎えたお店、売上もコンスタンスに1000万円を超えていきました。もともとシャンタルトーマスというブランドの商品は半分が大手アパレルのライセンス商品、そしてもう半分はインポートのコレクションラインでした。


お客様でシャンタルトーマスが大好きな方はコレクションラインを購入されます。単価も高かったですし売上にも貢献してくれました。でもコレクションラインはインポート(海外からの直輸入)なので売れても追加がききませんでした。もっと商品があればお客様も喜んで売上も上がるのに…


そこで大手アパレルと交渉をしました。「もっとコレクションラインがあれば売れる、コレクションラインが入らないなら他のブランドを入れて欲しい。シャンタルトーマスともう1つのブランドとミックスショップでやりたいんだ。」


でも大手アパレルの担当者は「うちにはシャンタルトーマスに合うようなブランドがありません。どっか他から探して来たらいいんじゃないですか?」って他人事のようなコメントでした。そこで親父は大手アパレル時代に良きライバルだった大手アパレルの友人に声をかけました。(大手アパレルだとわかり辛いのでW社とI社にしますね。)


I社の友人は「同じフランス人デザイナーのミッシェルクランというブランドあるよ。ミッシェルだったらシャンタルとの相性もいいんじゃないの?でも…」でもの後に続いたのはこんな言葉でした。「池袋の駅ビルの中のW社の専門店にうちのミッシェル置けるの?地方の路面店でも難しいよ。W社がOKしないでしょ。」


今でさえ、セレクトショップと言う業態がありますが、当時は駅ビルの大手アパレルW社の専門店に、これまた大手アパレルのI社のブランドを置くなんてことは日本中どこを探してもありませんでした。


いわゆる業界の常識だったのです!


さてそんなことができるのか?どうすればいいのか?業界の常識は絶対なのか?
いくら考えても良いアイデアは浮かんできません。


今日は以上です。
次回に続きます。