旧タイトル『雑魚釣りごろつられごろin広島』
自らに課していた釣行自粛もめでたく解除の運びとなったわけである。
むむ、さっそく嫁さんの許認可を取得して、まずは近場へ釣りに出かけようではないか。
しかしながらワタクシは
社員食堂のオバチャンに対してすら「パセリは載せないで下さい!」と絶対に言えないほどの小心者である。
果たして、
釣りに全く興味がない、むしろアンチ釣りの急先鋒である嫁さんに対して、
「今週末、釣りに行きたいんですけども、ハイ」
と、すんなりと口にすることが出来るであろうか…。
せめてバーター取引が出来るネタでもあれば…
と思っていたところに、
タイミング良く嫁さんの実家の庭木がボーボーになっているという情報を入手。
すかさず剪定を提案し、その役に立候補したのである。
当然、
「その前にちょこっと釣りにでも…」
と付け足し、承認を得たのは言うまでもない。
バーター取引、見事に成立。
そしていよいよ3ヶ月ぶりの釣行当日を迎えた。
今回はナイターでメバル狙いだ。
場所は昨年職場の上司に教えてもらった㊙︎ポイント。
その上司特製の仕掛けも持参し、電気ウキをセット。
少し早いが、とりあえず仕掛けを投げ込み、暗くなってメバルが動き出すの待つ。
そして岸壁に腰掛け、忘れかけていた潮の香りを思いっきり吸い込んでみる。
ああ、この時をどれほど待ち望んでいたことか…。
この開放感、何て言ったらいいんだろう、
妖怪人間ベムが「このほどようやく人間になれました」って感じ?
アタリはないが、波間を漂うウキをただ見ているだけで癒される…。
そんな時である。
聞き慣れない言葉で会話する4人組のミャンマー人が自転車で颯爽と現れ、
あろうことかワタクシの両隣で釣りの準備を始めたのである。
何だ何だ?
いきなり現れて挨拶もなく
いや、挨拶されても言葉わかんない
しかも3mくらいしか離れてない所でジギングロッドみたいなのをセッティングしている。
そして嫌な予感は的中した。
ワタクシの両隣でミノーをバシバシ投入し始めたのだ。
しかも一杯ひっかけているのか、4人ともえらくハイテンションで大騒ぎ。
ここの岸壁は数キロにわたって続いている。
そんな中で何故ココ?!
この広い釣り場の中で、
ワタクシを中心とした半径10m圏内だけが一気に東南アジア化し、
すさまじいアウェー感に包まれる。
何なんだこの先住民族に取り囲まれた探検隊のような感覚は。
「☀︎♪¥%〒*〜$#〆☆€々^^♪&@〜!」
「〆々〒$€¥#&〒☆¥%♪々°#%→♪☆#〜!」
頭上をひっきりなしに行き交う異国の言語。
これでは静かに落ち着いて釣りなんて出来るわけがない。
3ヶ月ぶりの釣りが全く楽しめなくなりイライラが募ってゆく。
そんなこんなで悶々としていると、
4人が立て続けに70㎝くらいのシーバスを次々とキャッチし、それはもう大変なお祭り騒ぎ。
そして、その両脇で起こっている出来事を何も出来ずにただ見守るワタクシ。
何なんだこの山賊に襲撃されて身ぐるみ剥がされてパンツ1枚にされたような敗北感は…。
場所移動するか?
いや、このポイントで釣りたいからココに来たんだ。
意地でも居座ってやる。
見たところ彼らにはナイター装備が無いから、日没と同時に帰るはずだ。
そしてその予想通り、日が沈んで暗くなってくると、
彼らはシーバスを剥き出しのままジャケットのように肩に引っ掛け、
ワイルドに去って行った。
彼らが居たのは、思えば1時間程度だったか。
釣り場はワタクシ1人となり、再び静けさを取り戻したのであった。
しかし、あえてこの時間にこのポイントを目掛けてやって来ていたのだとしたら、
彼らの能力侮れず、だ。
さて、ようやく落ち着いて始めたメバル釣りだったが、
1匹目を釣る前に根掛かりして電気ウキを喪失。
ただ、今日のワタクシは諦めが悪い。
タックルボックスを漁って出て来た壊れた玉ウキに、
ダイソーのケミカルライト37を無理矢理くっつけて遊動ウキに仕立てる。
つ、釣れた〜!
15㎝と小さいが、待望のメバルちゃんや〜!
いかん、興奮しすぎて小指立ってるぞ気をつけろ。
その後もポツリポツリと釣れ
型は20㎝弱ではあったが
久々のメバル釣りを堪能したのであった。
翌日、お約束の庭木の剪定作業が有るので、満潮を待たずに切り上げ、8尾のお持ち帰りとした。
しかしバーター取引、この手は使える…
















