高齢認知症患者に抗うつ薬 | return-of-cd125tのブログ

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先日、もう10年以上にわたって認知症を発している、嫁の母親が食欲がなく、嘔吐などしたので、病院で診てもらい、胃薬として開発されたドグマチール(スルピラド錠)という抗うつ薬を処方された。

 

ところが、昼食後にそれを服用してしばらくたって、急に、家に帰りたい、帰せと、訳の分からないことを言い出した。

 

自分の家なのに、介護施設からまだ今日は帰っていないと思い込んでいる。嫁や娘を施設の職員と思い込んでいるのだ。

 

認知症初期のころは、今回のように語気荒く、嫁や娘を手こずらさせたが、ここ3,4年は娘の対応が功を奏して、穏やかな毎日を過ごし、介護施設にも機嫌よく通っていた。

 

それが、今回の豹変で、皆、面食らった。何か自分に対して悪意を持っているに違いない、と暴言を吐きながら階段を踊り降りる勢いだった。

 

なんとか、私が間に入り、部屋に連れてゆくことが出来たが、なかなかおさまらない。それでも薬の半減期が過ぎたころに、少し食事をとりベットに行った。私は家に帰ったのだが、娘が徹夜で、祖母を見張ってくれた。

 

翌朝は昨日のことはすっかり忘れた、認知症特有の、誰が誰かもわからない、五分も経たないうちにものを忘れてしまい、同じことばかり言う、穏やかな婆さんになっていた。

 

ところで、うつ病でもない患者に、抗うつ薬としても効果のある胃薬を処方するというのもどうかと思う。後日、嫁がこの症状を医師に報告に行くと、少し元気になりすぎたようですね。との弁。全く人騒がせな薬だ。

 

で、この日の星を見ると、こんな具合だ。確かに薬がよく効く日でもあり、義母にとっても幻覚を見たり、見えないものが見えたりする特別の日だった。もともと、少し、そんなものが見える人らしい。でも、これを言うと嫁は私を馬鹿にし、取り合わないのだ。