ハッピーホルモンの3回目、「セロトニン」です。
 
 セロトニンは、「メラトニン」という美白成分を体内で生合成するために必須に物質です。
 
 メラトニンは、お肌の色黒成分「メラニン色素」が発生するのを防ぐホルモンなので、「女性を幸せにするホルモン」とも、呼ばれたりもします。
 
 セロトニンの本来の機能は、精神安定剤みたいなホルモンですので、日常生活においては、一番重要なホルモンかもしれません。
 
 セロトニンは、脳内神経伝達物質の一つで、ノルアドレナリンやドーパミンとともに三大神経伝達物質とされています。
 
 主な働きは、
 
 ・喜びや快楽を司る「ドーパミン」

 ・恐怖や興奮を司る「ノルアドレナリン」
 
などの働きをコントロールして、気持ちを安定させるというものです。
 
セロトニンが不足すると
 
・うつ病
・不眠症
・ストレスを受けやすい
・老化が進む
・太りやすくなる
・ヒステリーを起こしやすくなる
 
など、女性にとって、ロクなことはありません。
 
にも拘わらず、女性の脳内セロトニンの生産能力は、男性の2/3しかありません。
 
 
 
 セロトニンは、上図のような物質で、アミン類と呼ばれている物質で、生理活性アミンとも呼ばれています。
 
 不足した時には、セロトニンを含む食べ物を食べれば良いのかというと、実は、セロトニンは、脳関門という脳の入り口にある関所を通過できないため、食べても意味がありません。
 
 セロトニンは、脳内に存在しないと、意味がない物質ですので、これでは、非常に困ったことになります。
 
 そこで、登場するのが、トリプトファンです。
 
 下の表のように、トリプトファンは、体内の様々な代謝の原料となっていて、セロトニンもトリプトファンから作られます。
 
 
 トリプトファンは、脳関門を容易に通過できるため、トリプトファンをしっかり摂取していれば、原料面からのセロトニン不足は防ぐことができます。
 
 しかも、体の中にあるセロトニンは、全部集めても、たった10mg(0.01g)しかありませんので、それに見合うトリプトファンは、楽勝で、摂取できます。が、トリプトファンは、上の表のように、非常に人気者なので、油断は禁物です。
 
 
 肉、魚、乳製品、大豆製品などを、ちゃんと食べていれば、トリプトファンは、不足しませんが、便秘気味の方は、注意が必要です。
 
 トリプトファンは、アミノ酸なので、基本的には、たんぱく質が分解されるときに生成されます。肉や魚をしっかり食べても、腸内で、たんぱく質をうまく分解できないと、トリプトファンは生成されません。
 
 便秘気味の方は、たんぱく質が分解できずに腐敗して、腸内フローラにダメージを与えている可能性があります。
 
 この状態では、たんぱく質が分解されずに、トリプトファンは生成されませんし、当然、吸収もできません。で、分解できなかったたんぱく質が、さらに、腐敗して、腸内フローラにダメージを与えるという「負のスパイラル」になっているかもしれません。
 
 解決策として、ネット上では、正しい生活を送りましょうみたいな話が多いのですが、無駄とは言いませんが、頑張った割には、効果は期待できそうには感じません。(規則正しい生活自体は、良いことだと思いますが・・)
 
 ということで、生命科学的に考えるお勧めは、「植物性乳酸菌」と「たんぱく質分解酵素」の摂取です。
 
<植物性乳酸菌>
 

[食べ物]

  • 漬物、キムチ、納豆、塩辛、くさや、ザーサイ、ピクルス

 [調味料類]

  • 味噌、醤油、酢、みりん

[飲み物]

  • 焼酎、日本酒、どぶろく
 
 
<たんぱく質分解酵素>
 
 折角なので、たんぱく質だけではなくて、脂肪もでんぷんも効率よく分解して、健全な腸内フローラを作りましょう!
 
 
下記の記事も参考にどうぞ
 
ご検討、お祈りいたします。