第66回 代謝の活性化で短命化?まさしくアンチエイジングレスな生き物

 

 

 平均寿命400歳の動物、知っていますか?

 

 「ニシオンデンザメ」というグリーンランド近海の北極海に住んでるお魚です。体長4~5mもある大きなサメですが、まさしくアンチエイジングレスなサメでして、392歳の超高齢なサメが確認されているらしいです。で、調べてみたところ、500歳ぐらいまで、生きる可能性があるとのことです。

 

 400年前と言えば、江戸幕府ができた頃ですし、500年前になると室町幕府の頃で、戦国時代が始まった頃ですから、織田信長、徳川家康もびっくりだと思います。

 

 

アンチエイジングレスな理由は、代謝の不活化

 

 本ブログのメインテーマは、リターンエイジング(若さ復活!)なのですが、リターンエイジングを実現するためのノウハウの一つが、代謝の活性化です。

 

 若い頃のように、代謝を活性化させて、細胞の若返りを目指すとともに、肌細胞の細胞分裂を活性化して、見た目の美しさも実現しようというものなのですが、「ニシオンデンザメ」のアンチエイジングレス戦略は、スローライフです。

 

 まず、大人になるまでに、150年間ほどかかるとのこと(いつまでも子供っぽい・・・サメです)。移動速度は、1時間に1km・・・ほとんど、ヒレを動かかさず、筋肉の代謝も低いとのこと(寒いせいかも、しれません)。

 

 「第61回 不老不死の生物って知ってますか?リターンエイジングなベニクラゲの話」で紹介したベニクラゲは、代謝活性化派ですので、環境が違うと、アンチエイジングレス戦略も全く違うようです。

 

 長寿で有名なセーシェルセマルゾウガメのジョナサンは、183歳。インドコルカタの動物園で飼育されていた雄のアルダブラゾウガメは、証拠はないものの、250歳以上だったとのことです。こちらは、いずれもスローライフ派。

 

 動物ではありませんが、縄文杉は数千年も生きているわけですので、全体的にみると長寿を望むなら、ゆっくりゆったりな生き方が良さそうです。

 

 

人はどの戦略が良いのか?

 

 残念ながら、人には、ベニクラゲのような若返り能力もありませんし、ニシオンデンザメのような生き方もできませんので、人それぞれということになるかもしれません。

 

 一般的には、日本人で長寿の方は、スローライフな生き方をされている方が多いようですので、長生き派の方は、ゆったりした生活がいいと思いますが、代謝が低下すると、若々しさも失うので、活動派の方は、アンチエイジングレス戦略で、健康長寿を目指すのも良いかもしれません。