第61回 不老不死の生物って知ってますか?リターンエイジングなベニクラゲの話

 

 

 本ブログのテーマは、リターンエイジングなのですが、テーマにぴったりな生物が「ベニクラゲ」ってやつです。

 

 なんと、このクラゲ、年を取ると、若返って、赤ちゃんになって、再び成長するクラゲでして、早い話、不老不死の能力を持つクラゲです。

 

 地球上には、140万種類ぐらいの多細胞生物がいるらしいのですが、不老不死の能力を持つクラゲは、ベニクラゲとヤワラクラゲの2種類しか見つかっていないとのことです。

 

 但し、このクラゲ、不老不死だけど、不死身というわけではなくて、他の生物に食べられますし、食べ過ぎても死ぬらしいので、皆さんが思い描く不老不死とは少し違うのかもしれません。(食べ過ぎて死ぬなら、本望なんて思ってるかもしれません。)

 

 もっとも、数億年の生物の歴史の中で、本当に死なないと海がクラゲだらけになってしまうので、自然がコントロールしているとも言えるのですが・・・

 

 肝心の不老不死の仕組みなのですが、ベニクラゲ研究の第一人者の京都大学 久保田先生によると、仕組みの解明は、これからだそうで、ベニクラゲのテロメアの修復機構の証明と全ゲノムの解読、若返る細胞の分化転換の遺伝子的解析など、究極的にはiPS細胞が人の再生医療に役立った後に、人類の夢である若返りやアンチエイジングへの応用を目指したいとのことです。

 

 尚、久保田先生は、まだ不老不死ではないそうなので、研究テーマが多すぎて、最終目標にたどり着くまで、お元気かどうかは、不明です。

 

 ということで、研究成果が待てないという方は、食べると不老不死の能力が身につくかも知れないので、トライしようと思う方は、自己責任でお願いします。

 

 因みに、ベニクラゲは、世界中、どこにでもいるらしいです。鹿児島の水族館にもいるとのことですので、食べる前に確認してみてください。