
こんにちは~。大人女子のための可愛い古道具&アンティーク雑貨『レトロスパイス』そのみです。
今日の写真は、資生堂の1966年(昭和41年)のノベルティ 『かぐわし』。
ご覧の通り「文箱」として使えるのですが、箱の中に詰められているのは3種類の香水、『舞』、『Zen』、『琴』。

現代ではこういう風に「イメージを香りにする」というのは特別なことではありませんが、大正の半ばまでは、香水といえば花の香りの再現でした。
日本で初めて「イメージを香りにする」ということを試みたのは、資生堂。
大正6年発売の『谷間の姫百合』が初めでした。
それを皮切りに、資生堂は、『雪姫(スノーフェアリー)』、『愛の花束』、『ゆめの花』などを大正時代にたくさんの香りを発表しています。
そして、『かぐわし』の中の3種類の香りは『日本』をイメージした香りで、海外でも高い評価を受けました。
この『かぐわし』をお買い上げいただいた、京都の M K さまから、素敵なお便りをいただいておりますので、紹介させてくださいね^^
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かぐわしを購入したものです。
今ほど、無事に届きました。
実は、文箱なんで、軽いと思っていたら、受け取って、ずっしり!
ドキドキしながら、開けて、びっくり!
なんて、美しい!
禅、舞、琴に関しては、経年の劣化が否めないだろうな…と諦めていましたが、ちょっと香りは濃くなっていましたが、逆に、パヒュームみたいに香り、幻の舞にもやっと出会え、今、感動しています。
だって、私が生まれて数年後のノベルティーですよ。
よく、こんな綺麗な保存状態で見つかったなと…。
一緒に、この時代の香りまで纏い、なぜか亡くなった芸者さんだった祖母の姿まで浮かび…。
本当に、素晴らしい物と巡り合えた感動でいっぱいです。
それにしても、昔の資生堂のノベルティーは、素晴らしいですね。今じゃ、絶対にあり得ない。
とてもおしゃれな方が持っていらしたんだろうなと思い、大切な思いまで、引き継いだみたいです。大切にします。
また、素敵な商品をご紹介下さいね。
ありがとうございました。
御礼まで。
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M K さまからいただいたメールをを拝見しながら、私も子供の頃のことを思い出しました。
私が子供の頃住んでいた家の近くには、いくつも料亭があって、そこを訪れるきれいな芸者さん達に憧れたものでした。
今は街はきれいに整備されてしまって、私の故郷には料亭も芸者さんも見ることはできなくなってしまいましたが、その頃のことは宝もののように心の奥に残ってるんですね。
もうすっかり忘れていたのに、いただいたメッセージを読んだとたん、鮮やかに光景が思い出されてきてびっくりし、不思議に心が癒されました。
M K さま、ありがとうございました(^^)
メッセージに癒されたと同時に、「残したいと思うものは、守る努力をしないと残せない」ということも実感いたしました。
「私が次の世代に残してあげたいと思うものは、何なんだろう?」と考えさせられたお便りでした。
レトロスパイス 相川花実
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