アメリカ西部の田舎町、セント・ピーターズバーグ。
ミシシッピ川のほとりの自然豊かな、小さな町です。
この町に住む、トム・ソーヤと仲間たちとの冒険物語!
このゲームは、主人公のトム・ソーヤになって、仲間と海賊の宝を探しに行くというストーリーのRPGです。
トム 「川の向こうにある町は、どこなんだろう?」
エミー 「トム、何言ってんのよ! サウスエンドじゃない。」
ジム 「海賊の宝が、あの町のどこかに眠っているよ」
トム 「えっ! 本当?」
ハック 「ジム、エミー、早く来いよ。 船が出るぞ!」
エミー 「ハック、ジム、早く!」
トム 「待ってくれよ。 ハック、ジム、エミー!」
ゲームは、奥行のある横スクロール画面で、上・下への移動は画面切替で進んで行きます。
宝探しには、一緒に冒険する仲間が必要です。
まずは、トムの家の使用人、黒人のジムを仲間にする。
すると通行人のローラから、北の森のヘイズじいさんに、手紙を渡して欲しいと頼まれることに。
でもジムと二人で北の森に行くのは、ちょっと危険です。
更に、町をウロウロしていると、エミーも仲間になりました。
トムの自宅では休息(体力回復)も出来る。
このゲームでは回復手段が限られているので、序盤の貴重な回復拠点となります。
北の森に行くと、さっそく現れた「ガマ親分」
戦闘は、最初小さいシルエットで現れるので、攻撃を受けないと敵の正体が分からなくなっています。
また、敵を攻撃する際も、向こうまで走って攻撃します。
戦闘コマンド一覧
戦う: 素手で殴ります。基本はコレ。
アイテム: 使い捨てのアイテムを使う。
スペシャルコマンド: 逃げる、説得、いじけるなど、キャラクターの固有の技を使う。
必殺: 事前に設定した必殺技を使う、使いどころが難しい。
ピンチになったら、トムのスペシャルコマンドの出番です。
「逃げろーっ!」
今度は南の森で、ハックと出会いました。
ハックは、とてもお腹がすいているようです。
パンを渡せば、仲間にすることが出来ます。
仲間と連携して必殺技を作り、名前をつけることができます。
必殺技は味方がピンチの時に使うと、敵を全滅させることが出来ますが、失敗すると味方がダメージを受けます。
コミカルな見た目や、ほのぼのとした雰囲気と異なり、このゲームの敵は雑魚と言えども、なかなか手強いです。
戦闘バランスはシビアなので、うっかり新しいフィールドに足をのばすと強敵と遭遇し、あっさり全滅したりします。
ヘイズじいさんに、頼まれた手紙を渡すと、海賊の宝の情報が聞けました。
フィールドではテントを使って、ゲームをセーブすることが出来ます。
今度は、リバーウエストの町で、双子のウーズ・ソースの待ち伏せを受ける。
トムを嫌っていて、行く先々の町でトムに挑戦してきます。
町で出会うベンは、欲しがっている”ねずみのしっぽ”をあげても仲間にはならない。
更に、ベッキー(原作のヒロイン・こちらも仲間にはならない)と仲良く話をしていると・・・
今度は、勘違いしたアルフレッドが襲いかかってくる。
倒すとアルフレッドを仲間にすることが出来るが、逆にステータスは最低。
西の森のリチャードに、ロープとノコギリを渡すと、カヌーを作ってくれる。
これで、ミシシッピ川を渡ることが出来る。
って、のんびりと川など、このゲームでは渡らせてくれません。
テントも使えない(セーブできない)ので、水の猛獣の無法地帯と化しています。
ジャクソン島では、シルバー船長に娘からもらった薬を渡すと、一緒に戦ってくれます。
ん! ゴルゴ?
イーストシティの町では、ビリーやボブを仲間にすることが出来る。
後から登場する仲間のほうが、強くなっています。
序盤から連れ添った、親しみのある仲間か?
それとも、実利優先か?
悩ましいところです。
ノースフィールドの街では、頭からバケツをかぶったジョニーと出合う。
そろそろ、紅一点のエミーも限界か・・・
エミーの特殊能力(パンを見つける)は、捨てがたいのだが・・・
パン:全員のHPを回復してくれる。
更に、ガキ大将でジョニーの親分のジョーに、狼退治を誘われるトムたち。
貴重品の海賊メダル(敵の魔法を封じ込める)を持っています。
狼の森で、罠でおびき出す事に成功した、狼のボス。
こんな奴は、懲らしめてやりましょう!
だが残念ながら、今のトム達では歯が立ちそうにない・・・
このゲームでは、レベルによる概念を廃止し、戦闘によってステータスが上がっていきます。
また、魔法やお金も無く、したがって武器屋や道具屋といったお店もありません。
基本的にアイテムは、誰かからもらうか、拾います。
リセットしてくる敵や、ゴルゴの顔のような敵が現れたりと、なかなか独特でコミカルなRPGです。
更に、植松伸夫・作曲の冒険心をくすぐる癒し系のBGMも、素敵な古き良きアメリカの世界観を構築しています。
しかしながら、シビアな戦闘バランスや、ランダムエンカウント率が高い、ダンジョンが長いなど、いろいろと遊びにくい部分もあります。
原作「トム・ソーヤーの冒険」は、1876年に発表されたアメリカの作家、マーク・トウェインの小説です。
少年少女向けとして書かれた作品ですが、大人が読んでも十分面白い魅力的な物語です。
ゲームに疲れたら、原作も読んでみてはいかがでしょうか?