裏蓋の内側に製造時（昭和11年＝1936年）の検定印がある事から、この時計のメーカーは京都にあった『石井時計工作所』と判るのですが、資料や製品が全く見つからない為、同社の詳細は不明です。
大正時代から昭和の戦前にかけて星の数ほどあった時計製造会社の中でも小規模のメーカーで、製品の製造数もあまり多くなかったのでは…と思います。
明治時代から続く「ヘソ型目覚（通称ヘソ目）」の本体に鈴を二つ付けたツインベルタイプの目覚時計です。
文字盤の数字がローマ数字である事や裏蓋のデザイン等から、おそらく当時のドイツ製の時計を参考にして製造された物と考えられます。
各部に経年による傷やサビ・文字盤の染み等の痛みはありますが、目立つような大きな傷や割れ・凹み等は無く、全体的な程度としては比較的良い状態だと思います。
分解整備済みで現在±0-2分以内／日の精度で作動しています。
サイズ／高さ：約17.5cm 幅：約12.7cm 奥行：約6.7cm
（いずれも最大部／ツマミ等含まず）
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