今津時計 MUSE印 角形面取厚硝子入目覚(大正時代前半)【K009】
今津時計のMUSE(ムーゼ)印の角形面取厚硝子入目覚、大正時代前半に製造された物です。
「枕時計」とも呼ばれる角形目覚は明治30年代から大正時代を経て昭和初期まで、いろんなメーカーからほぼ同じ形で作られていました。
現存するのは精工舎の物が圧倒的に多いのですが、こちらは名古屋にあった今津時計の物です(機械は地板の形状の特徴から高野時計製のOEM製品だったと思われます)。
前面一面に入ったカットガラス(=面取厚硝子)は、右下の角部分に僅かに欠けがあるものの、正面から見れば枠に隠れる部分なのでほとんど目立ちません。
各部に経年による傷等はありますが、目立つような大きな凹みや割れ・歪み等は無く、100年近く前の物としては比較的良い状態を保っていると思います。
分解整備済みで現在±0-3分以内の精度で作動しています。
サイズ/高さ:約15.2cm 幅:約13.3cm 奥行:約9.3cm
(いずれも最大部/取っ手含まず)