E.N.WELCH 12inch Drop Octagon, R.C. 1870年代前半【W029】
アメリカ・E.N.WELCH(ウェルチ)の八角柱時計(ドロップ・オクタゴン)、1870年代前半製造の国内最古クラスの物です。
1864年創業のE.N.WELCH社の柱時計の中でも最初期、振子室の上下長が短い「八角合長」と呼ばれるタイプの物です。
ムーブメント(機械)には「E.N.WELCH FORESTVILLE, CT U.S.A」「PAT'D AUG 30 1870」という刻印があるので、Connecticut州のForestvilleにあった工場で1870年8月以降に製造された物と判ります。
また、振り子室内のラベルに「CHIPMAN, STONE & Co., Yokohama Tokio & Hiogo AGENTS FOR JAPAN」のスタンプがあります。
これは横浜居留地28番にあった明治初期の輸入商館「チップマンストーン商会」扱いの時計だった事を表していますが、同社は明治8年から9年(1875~1876年)までの短期間しか活動していなかった為、日本に入ってきたのはその2年間のうちだと推定されます。
日本の時刻制度が江戸時代からの不定時法が廃止されて西洋と同じ定時法に切り替わったのが明治6年(1873年)であり、アメリカ製の掛時計の輸入が本格的に始まったのがその翌年の明治7年(1874年)頃からという史実から考えると、こちらは紛れも無く「国内で最古クラス」の物となります。
文字盤の直径が12インチ(約30cm)ある、大型モデルで迫力があります。
本体はローズウッド仕上げで、枠は黒塗りで全体を引き締めています。経年による傷はありますが目立つような大きな傷や欠け等は無く、表面にも艶が残っていて、約140年前の物にしては美品と言っていいと思います。
時打は正時(0分)に時刻の数、低めの「ゴーンゴーン」という深く余韻のある音色で鳴ります。
分解整備済み、振子・巻き鍵も付属します。
巻き鍵はWELCHの社名の刻印が入った当時物の純正品であり、これだけでもかなりの価値があると思います。
精度は季節(気温)やゼンマイの巻き始めと解ける寸前でも変わりますが、きちんと調整すれば平均して±0から2-3分以内/日で作動しますので、充分日常的に使用する事が出来ます。
サイズ/高さ:約61cm 幅:約42cm 奥行:約10.5cm (いずれも最大部)
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