テレビで最近に給食事情を観たり、学校給食事業者が経営が成り立たないということで、日本各地で給食が休止になったりしているというニュースを観る度に、小学生の頃の給食の話をしたり思い出したりします。
私は小学生の頃だけ給食で、中学高校は弁当でした。
うちは小学校に給食室があって、そこで作っていました。
給食の時間になると給食当番が給食センターへ取りに行って、それを配膳するというパターンでしたね。
銀色のアルマイト製の食器とおぼんで、ボウル型の器と真ん中に区切りがある平皿だった気がします。
ボウル型の器には汁物、区切りがある平皿の片方に主食で、もう片方におかずだったハズ。
基本的には瓶の牛乳が1本はデフォで、主食は小さいコッペパン2個が最も多く、次点で麦が少量入った白米、レアで黒糖パンという感じ。
毎回あったのか記憶にないけど、小袋に入ったマーガリンは給食で食べた気がするけど、ジャムとかもあったのかなぁという感じ。
給食では家のおかずで食べるような唐揚げとかとんかつとかそういったモノを食べた記憶は一切なく、主菜は何となくだけど味付きの鯨や魚などの唐揚げとか、春雨が入った酢の物とかが記憶にありますね。
あとグリーンピースとか人参とかさいの目の野菜が入っていたような記憶が薄っすらあるけど、たぶん肉は入っていなかった気がするカレーがたまにありましたね。
コッペパンは茶色く焼き色のついた表面だけを剥がすようにして食べる子がいたりした記憶はあるし、ニオイも味も何となくは覚えているのですが、この年齢になるとちょっと懐かしくって食べて見たくなる訳です。
けど、どこのパン屋さんに行っても似たようなコッペパンなんてありません。
給食で出ていたコッペパンは結構しっかりミッチリとした感じで、焼き色もしっかり茶色で、ふんわり感とか全くなかったし、形状も小学校低学年の子が履くような小さい上履きみたいなサイズ感でした。
コッペパンの表面にシワなんか入らないくらいしっかりしてました。
分かりやすいところで表現すれば、大手パンメーカーが市販している柔らかいコッペパンより、フランスパンとかバタールとかのしっかりした感じの方が給食に出ていたコッペパンに近いんです。
近所にある古くからやってるベーカリーも2軒ほどチェックしたけどやっぱりそんなコッペパンはないんですよね。
困った時の母頼み。
給食で出てたコッペパンが食べたいと伝えたところ、「確かあそこのパン工場だったハズだけどもうかなり前にやめたわ」と言われました。
言われてみれば確かに地元にあったパン屋さんやパン工場って私が知っているところだと、もう1軒しか自家製パンを作っているところないんですよね。
高校の近くにあって、帰りによく連れと一緒に立ち寄ってラスクとか買ってたパン屋も、道路沿いにあったパン屋とかパン工場とか車で通るとパンの凄くいい香りがして好きだったんですがそこら辺りもだいぶ前に閉めてましたからね。
子供の頃から一番好きだったパン屋さんが地元だと唯一今でも経営しているようです。
確かに今でも帰省すればだいたいそこのパンを朝食用に買いますし、そこのパン屋さんの名物のチョコパンとかを無性に食べたくなる時があるのでちょくちょく送ってもらっているんですけどね。
探せば昔ながらのコッペパンってあるのかなぁ。