昨日、ハルちゃんのご縁で月白でデイサービスに
音楽会の出前に行って来ました。
ハルちゃんは美術療法士の資格を持っていて
(認知症の方と絵を描いたり、色を塗ったりすることで脳の活性化を図るらしい)
そこでお世話になっているデイサービスさんに
今日は音楽お届けでーす!という建て付けでして。
私はそういうご縁を見つけるのが得意でないので
本当ありがたいです。
デイケア・デイサービスの出前は二人では何度かやったことがあるのですが、
・基本的には唱歌の歌声喫茶スタイル
・たまに歌の休憩を入れるための芸披露
・症状によっては歌を歌ってくださらない可能性もあるので、その時はれいこが全力で歌う
この作戦で行きます。
ハルちゃん、歌詞カードを作ってくれていて
私は楽譜と歌詞カードを交互に見ながらボエボエ歌う練習をしてました。
なので、技術的には易しめの演奏ばかりです。
デイサービスあるあるの、厳重なロックをくぐり、
この時期なので手洗い・うがい・手の消毒をしっかりやっていたら
「あら~◯◯さん!今日はね、音楽会で来たのよ!!」
と、我が相方がものすごいハイテンションでご利用者さまたちと挨拶を交わしていた。
流石美術療法士で何度も訪れてるだけある。
後で聞いたら
「いつでも初めましてだよ。毎回、新鮮な気持ちで接してくださるんだよ」
と、正直なんて相槌打ったらいいのか分からないコメントくれました。
いつもみんなで過ごすダイニングゾーンに楽器を並べ
ハルちゃんが歌詞カードを施設の人と一緒に配り出しました。
おしゃべり好きな利用者さまは
「朧月夜!子供の頃、TVがなかったんだから、これをみんなで歌ってたのよ!」
と、おしゃべり止まりません。楽しそうにしてくれて、よかった。
一曲、自己紹介のような短いインストゥルメンタルを済ませて、
「では、みんなで一緒に歌いましょう!さん、はい!で始めますよー!!」
※分かりやすさを優先のため、ほとんどの曲でイントロを省略してます
さん、はい!
なのはーーーな ばたけーーにーー
…よかった。皆さん、なんなら楽器の音が掻き消されるレベルに歌ってる。
今日のご利用者さまたちは、歌好きな方が揃ったみたい。本当によかった。
「月の砂漠」とか「荒城の月」とか、4番まであって
あんまり歌ってくれなかったら途中で切ろうね、と打ち合わせしてたのてすが
4番以上在っても歌って下さったんじゃないか?という位に元気で
本当にありがたく、こちらも気持ちよく演奏できました。
みんな、歌と共に饒舌に。
「ほら、TVがなかったもんだから」
「まぁまぁ遠いところをよく来て下さいました」
「昔はね、憲兵さんがね」
「うちは9人兄弟で」
歌の合間におしゃべりが止まりません。
分かったよー!次の曲、いくよー!
みーーあーーーげてーーー ごらんーーーー
歌になると、みんな全力。
私たちが今回、すごく感動したのは
上記のように、おしゃべりの内容は脈絡なく、そして10秒前に話していたことも初めて感でおしゃべりしてくれるのに
歌詞カードのタイトルを見ただけで、歌を思い出し、歌詞カードを読んで歌ってくれる。
歌の力、子供の頃に歌っていた思い出のすごさを思い知りました。
アンコールとして、みんなでもう一回歌いたい歌をもう一度歌って
30分強の出前音楽会は終了しました。
片付けているときも親しげに話してくださって
「うちは9人兄弟で」
「まぁまぁ遠いところをよく来て下さいました」
…たくさん話してくれて、ありがとう。
綺麗事ばかり書いても仕方ないから赤裸々に言うと
正直デイサービスの出前音楽会は、全く同じ内容の保育園の出前音楽会と比較して
比べ物にならないくらい疲れます。
きっとそれは、私たちがたくさんの元気を会場に置いていくからだと思ってます。
しかし、いつも思うのは
何か音楽にはとてつもない力があるんじゃないか、という哲学です。
そう思うから、また私たちはどこかのデイサービスに出前に出掛けるのだと思います。
あのおばあちゃんたちにまた、音楽の出前をしたとしても
また「初めまして!」から始まることでしょう。
そうであったとしても、おばあちゃんたちが子供の頃にTVがなかったもんだから歌ってた、という歌を聞くと
何か音楽は奇跡的なものを見せてくれるのではないか?と
期待をしてしまうのです。