4月11日、岸田首相が米国上下両院合同会議で演説した。

Japanese Prime Minister Addresses Joint Meeting of Congress (youtube.com)

 

米国が築いてきた世界秩序が、異なる価値観を持つ人たちから、新たな挑戦を受けていることを指摘したところの演説。

 

(15:12より)

You believed that freedom is the oxygen of humanity.

The world needs the United States to continue playing this pivotal role in the affairs of nations.

And yet, as we meet here today, I detect an undercurrent of self-doubt among some Americans about what your role in the world should be.

This self-doubt is arising at a time when our world is at history’s turning point. The post Cold War era is already behind us, and we are now at an inflection point that will define the next stage of human history.

The international order that the U.S. worked for generations to build is facing new challenges, challenges from those with values and principles very different from ours.

 

米国は、自由こそが人類にとっての酸素のようなものだと信じていました。 この世界は、米国が引き続き、国際問題においてそのような中心的な役割を果たし続 けることを必要としています。 しかし、私は今日、一部の米国国民の心の内で、世界における自国のあるべき役割に ついて、自己疑念を持たれていることを感じています。

この自己疑念は、世界が歴史の転換点を迎えるのと時を同じくして生じているようで す。ポスト冷戦期は既に過ぎ去り、私たちは今、人類史の次の時代を決定づける分かれ 目にいます。

米国が何世代にもわたり築いてきた国際秩序は今、新たな挑戦に直面しています。そ してそれは、私たちとは全く異なる価値観や原則を持つ主体からの挑戦です。

 

 

一文と二分めが終わる後は拍手があったが、それ以降の文を話した後は拍手が全くなくシーンとしていた。

 

和文中の「自己疑念」という言葉は初めて聞く。

対応する英語は self-doubt だが、この意味は、ロングマン現代英英辞典によれば、

the feeling that you and your abilities are not good enough

 

日本語の近い意味としては「自信喪失」といったところか。

 

岸田首相は元米大統領のスピーチライターを起用したという記事がある。

 

有料記事なので、全文を読んでいないので、スピーチライターがスピーチ原稿作成にどれほど関与したのかは分からない。

 

しかしながら、"I detect an undercurrent of self-doubt…"という言い方は、強い言い方で日本人が書く英文ではない、スピーチライターがつくった感じがする。

 

 

 

スピーチの中に、和文だが「ロシアのウクライナに対するいわれのない、不当で残酷な侵略戦争は3年目を迎えました。」がある。

特番「茂木先生登場!世界史の原理とは?現代の「闇」を、通史で解説!、、、そして大手メディア黙殺!4・13池袋デモ報告」MPI代表 松田学 × 作家・予備校講師 茂木誠氏 (youtube.com)
 

茂木誠氏によると、この言い回しは、1941年のフランクリン・ルーズベルトの対日戦線演説と同じである。
「これを書いたのはアメリカ人か?」と思って調べたら、読売がばらしていた。レーガン大統領のスピーチライターだった人が書いた。