■ 4月1日、シリアのイラン大使館本館に隣接する建物が空爆される

 

この空爆で革命防衛隊の幹部が7人が死亡した。

7人にはコッズ部隊*1の司令官2人が含まれていた。

シリアのイラン大使館空爆、革命防衛隊幹部ら死亡 イスラエル攻撃か | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

アメリカのメディアは、この空爆はイスラエルがやったと報じたが、イスラエルは大使館ビルの空爆を認めていない。

イラン側は空爆直後から、イスラエルの仕業だと主張している。

 

 

■ イランは13日に、この空爆に対して報復攻撃をする

イスラエルに向けて300超のドローン(無人機)とミサイルを発射した。

72時間前に周辺諸国に攻撃をすることを通告していた。

攻撃目標は占領地のゴラン高原と南部の軍事基地だった。

 

イスラエルとその同盟国によりドローンとミサイルの99%が撃墜されたため、

イスラエル側の被害は大きなものではなかった。(少女1人が負傷し、軍事施設1カ所が軽微な非被害を受けた。)

 

 

イランは攻撃が終了したすぐ後に12個のメッセージを公表した。

植民地主義政権イスラエルに対するイランのミサイル・無人機作戦が持つ12のメッセージ - Pars Today

 

駐日イラン大使が、外務副大臣の佐藤正久氏のところに、今回の報復の理由を説明しに来た。

(BSフジプライムニュース 4/24放送 「報復の連鎖で緊迫するイスラエル・イラン」)

下記はその概要

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今回、わが方のイラン大使館を攻撃したのはイスラエルである。

これはウィーン条約違反である。

これに基づいて、国連安保理を開いてもらったが、国連安保理がアメリカとイギリスを中心として、イスラエルを批判しないで、やられたイランの方を批判した。

それで仕方なく国連憲章の51条に基づいて、国連が動かないから、自衛権を発動して今回叩いた。
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日本はイランがやった報復を直接には批判していない。

そもそも、本当にイスラエルがイラン大使館隣接ビルを空爆したのか分からない。

 

 

■ イスラエルが報復攻撃をする
19日に、イラン中部イスファハン上空で3機のドローンが観測されイランの防空システムが作動した、また、イラン北西部にあるタブリーズで爆発があった、と報じられた。

20日に、バグダッドの南方にある軍基地で20日、空爆があった。

 

イランは、イスラエルがイスハファン州にあるレーダー施設を標的にした可能性があるとしている。

 

 

*1: コッズ部隊

革命防衛隊の中にある特殊部隊。

コッズはアラビア語表記ではアル・クドゥス(Al-Quddus)で、「聖なる」や「神聖な」を意味する。

イスラエルにもキドン(Kidon)と呼ばれる特殊部隊(諜報機関モサドの下位組織)がある。