小池氏の学歴騒動の深層について、お見通しである。小池氏とエジプト政府間の癒着や腐敗、それを覆い隠すエジプト政府のプロパンガンダを見透かしているのだ。

 

 

 

発端は知事選を控えた6月6日の夕方のことですね。
小池さんに呼ばれて、西新宿の事務所に行きました。
カイロ大学の件で困ってんだと。
「カイロ大学から(2020年12月21日の)『カイロ大学サイエンスデイ"の講演があるので、卒業生としておいでいただけないか』という手紙がありました。これで、1972年10月入学、1976年10月卒業ということが、わざわざ書いてあるので、これで卒業証明になるんじゃないか」と、こういう相談だったんですね。

何か変だな、「カイロ大学卒業しているんでしょ?」と聞くと、「それは勿論、しているわよ」と。「卒業証明書とか卒業証書はあるんでしょ」と聞くと、「ここにあるわよ」と。
「それで済むんじゃないですか」と言ったら、「それで済まないのよ」と。
だから「これ(カイロ大学からの手紙)でいいんじゃないの、これ使えるんじゃないの」と、まあこういう話だったんです。

大学入学は学力試験だけじゃなくていろんなルートがある。推薦のルートもあるということなので、そうやって(カイロ大学に)入ったのかなと。
卒業も学力試験だけじゃなくて、単位は取らなきゃいけないんだけど、レポートを出して、教授が及第点を与えるということも、時々はある。そうやって卒業したのかなあと。

勿論、そういう卒業だから主席卒業なんてことはあり得ないんだけど、まあ卒業したのかなと。

… 

小池さんにはまず「卒業証明書をちゃんとした手続きでもらって、『はい、これが卒業証明書です』と言えばいいんじゃないか」と。これには時間がかかるので、もう出馬会見が迫っていたから、それが出されるまでの間に、カイロ大学から卒業したんだというものをPDFか何かでもらって、当面はそれでしのげばいいんじゃないかと。こいううアドバイスをしたんですね。
これがカイロ大学声明の発端ということになります。

小池さんが当選してしばらくして、旧知のAさんと会いました。Aさんから、「カイロ大学声明の原案は私が書いたんだ」と聞かされてびっくりしました。

Aさんと小池さんたちのやりとりのメールを、私も確認させていただきまして、「ああ。こういう形でカイロ大学声明はできたんだ」と改めてわかったわけです。

(今回、文芸春秋に手記を発表しようと思った理由は? と尋ねられて)
…カイロ大学声明が出たというこで…いわば批判に蓋をされてしまったということですね。その蓋を取り除かなければいけないと思いました。なぜなら、私もその責任の一端があるということがわかったからです。
もう一つは、小池さんがカイロにいた時に、小池さんと同居していた北原さんが、「カイロ大学の卒業は嘘なんです」と告発されました。
「女帝」の時は匿名だったんですけれども、文庫本では実名を出されました。実名を出すということは非常に勇気のいることだっただろうという風に思います。

…細川(水俣病を告発)さんの勇気、あるいは北原さんの勇気に学んで、それを実践しなければいけないという風に思って…

 

 

 

 

東京新聞記者: 元都民ファーストの会 事務総長 小島さんが、先月の文藝春秋で、2020年6月に駐日エジプト大使館のFacebookに掲載されたカイロ大学長の声明、知事がカイロ大学を卒業したという内容になっていますが、これについて、告発しています。記事によりますと、この声明文は、小島さんが発案して、別な人物が文案を作成し、それに知事自身が修正を加えたと。推測になりますがとしたうえで、知事側から大使館に依頼して掲載された。また、カイロ大学が自発的に声明文を作成したことはほぼありえない。知事が声明文を自ら、作成し疑惑を隠蔽しようとした、などとする内容になっています。この内容につきまして、知事ご自身の認識及び受け止めをお願いいたします。

都知事: 記事が出たことは承知をいたしております。…そもそもが、大前提として違うわけです。卒業していないという風に言っておられるけども、卒業し、大学がその卒業を認めている。既に卒業証書と証明書、これは既にこの場でも、お伝えをしてきていることなんです。卒業証書は額に入れてもいいようなもの。卒業証明書というのはその度に…必要な時に、必要な証明書として出されるもの。この2種類、…皆さんに公にしてきたものでございます。… この記者会見だけでなく都議会などでも、これについて説明をしてきたということであります。