報道によると、岸田首相は岸田派(岸田派)の解散を検討していることを、ぶら下がり取材を受けて明かした(18日夜)。政治刷新本部の会議ではそのような話はなかったらしく、自民党党員にとっては突然の発言らしい。


岸田首相の言葉
「宏池会を解散するということを検討してます。信頼回復のためにどうあるべきなのか。これを考えています」


この発言が出る前までに、特捜部がとっていた捜査状況を整理しておく。

・池田佳隆議員を7日に政治資金規正法違反の疑いで逮捕。

・安倍派事務総長経験者7名(下村、松野、西村、高木、塩谷、萩生田、世耕)議員と会計責任者の共謀があったと認定るするのは難しい。
  
・政治資金規正法の虚偽記載の罪で、安倍派と二階派の会計責任者を在宅起訴する。

・岸田派の元会計責任者を略式起訴とする。

・安倍派からの多額のキックバックを収支報告書に記載していなかったとして、谷川弥一衆議院議員を略式起訴、大野泰正参議院議員を在宅起訴する方針。

・二階俊博元幹事長の事務所が3,000万円以上のパーティー収入を裏金化していたとして、二階氏の秘書を略式起訴する。

岸田首相の突然の発言は、岸田派の元会計責任者を略式起訴とする方針が出たことに対する反応と見る向きがある。

岸田首相は自民党支持率が14%台に低迷する中、起死回生を狙う思いがあったのだろうが、やり方(ぶら下がり発言)が悪いから起死回生にはならないという意見(高井康行 元東京地検特捜部検事)もある。