【映画】落下の解剖学(2023):父の不審死の謎を解く法廷ミステリー カンヌ パルムドール受賞作 | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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2023年度のカンヌ国際映画祭パルム・ドールとパルム・ドッグ賞受賞作のフランス映画

 

 

いやー、、

 

 

素晴らしかったね、

 

 

ワンちゃん

 

 

「落下の解剖学」

 

 

 

2024年日本公開 / 152分 / フランス (原題:Anatomie d'une chute)

 

監督    ジュスティーヌ・トリエ
脚本    ジュスティーヌ・トリエ/アルチュール・アラリ
製作    マリー=アンジュ・ルシアーニ/ダヴィド・ティオン
撮影    シモン・ボーフィス
編集    ロラン・セネシャル
製作会社    Les Films Pelléas/Les Films de Pierre
配給    Le Pacte/ネオン/ギャガ

キャスト    
ザンドラ・ヒュラー/スワン・アルロー/ミロ・マシャド・グラネール/アントワーヌ・レナルツ/サミュエル・タイス/ジェニー・ベス他

 

カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いたのをはじめ数々の映画賞を獲得した衝撃のミステリー・ドラマ。人里離れた山荘で転落死した夫の殺害容疑で妻が起訴され、裁判が開かれる中、無実を訴える妻への疑念が深まっていく謎の行方を緊張感あふれる筆致で描き出していく。主演は本作の演技で数々の賞に輝いた「ありがとう、トニ・エルドマン」のザンドラ・ヒュラー。共演にミロ・マシャド・グラネール、スワン・アルロー、アントワーヌ・レナルツ。監督は「ヴィクトリア」「愛欲のセラピー」のジュスティーヌ・トリエ。
 雪深い人里離れた山荘で、視覚障がいのある11歳の少年が、転落死した父の死体を発見する。最初は事故死かと思われたが、捜査が進むにつれていくつもの謎浮かび上がり、やがてベストセラー作家の妻サンドラが殺人の容疑で起訴される。裁判が始まると、検察の容赦ない追及によって、幸せそうに見えた家族と夫婦の秘密が次々と暴かれていくのだったが…。(allcinemaより抜粋)

 

 

オフィシャルサイト

 

 

 

Wikipedia:落下の解剖学

 

 

*****

 

 

では本日は此方やっていきましょう

 

アマプラで鑑賞。

 

こんな作品もアマプラで何度も観れるんだからありがたいね

 

 

このようなミステリー要素の高い作品も

 

あれ?ってとこを何度も観れるんは嬉しかばい。

 

 

 

簡単に説明すると

 

山奥に住む3人家族の父親が転落?し死んでしまう

 

 

 

 

事故とも自殺とも他殺とも判断つかない現場で

 

奥さんに動機があったのではないかと容疑がかけられてしまう

 

法廷では目に障害を持つ息子の前で、

 

赤裸々に父と母の夫婦間や性格などを語られることになる・・

 

 

といった内容

 

母の弁護人には古い友人の弁護士がついてくれるが、

 

 

 

 

この二人の関係も以前何かあったのはと思わせる

 

 

容疑をかけられた母のサンドラ=ザンドラ・ヒュラー

 

 

 

小説家で執筆活動を続け息子のことは夫に任せっきりでもある

 

バイセクシュアルでもあるという

 

 

 

夫のサミュエルは同じ作家だが目がでず、

 

家のことや息子の面倒を見ているが、

 

息子のダニエルがまだ幼い頃に事故で目に障害を遇わせてしまい負い目を感じている

 

 

息子ダニエルくん

 

 

 

 

犬を散歩に連れ出し帰ってきたところ

 

父の第一発見者となる

 

 

 

ワンちゃん

 

 

 

 

ありえないほどの演技力を持つ天才ワンちゃん

 

このワンちゃんが一番のカギとなっている

 

この家族の中で一番ワンちゃんがなついていたのは誰か

 

それは観て確認してほしいが

 

その人がこの家での家長であり、ワンちゃんの主となる

 

 

そのような演出上の面白さが所々にあり、

 

何度も観て楽しめる深い作品には間違いない

 

 

 

 

 

*****後はネタバレがあります*****

 

 

 

 

 

夫婦間の徐々にエスカレートしていく言い争い

 

息子の立ち位置

 

法廷のドラマチックな展開

 

 

 

下世話な事ばかりつついてくる検事ww

 

ぶっちゃけ凶器などの物的証拠がないので状況証拠で突っ込むしかないのであろうw

 

 

シンプルに考えると凶器も出てこないので立証は難しいと

 

弁護士さんが奥さんに教えて安心させるのが普通なんだが

 

言うまでもないということだったのだろうか

 

 

 

法廷では嫌なぐらい母のことを推測で悪く言われ

 

夫婦間のイザコザが赤裸々にでてくる

 

 

息子にはつらいから裁判に来なくていいと裁判長から打診されるが

 

息子は知りたいと傍聴に現れる

 

そして「僕を助けて」という言葉が胸に迫る

 

 

そしてワンちゃんだ。

 

まさに決死の演技を見せてくれる

 

 

 

本作が「深い」と言えるところは

 

法廷物でありながら一応の決着はつくのだが

 

父がなぜ死んだかは最後まで究明できないまま終わっている

 

それどころか

 

思わせぶりなところも含め伏線回収がされていないところが多々ある

 

例えば、

 

息子が犬の散歩前に聞こえた父と母の会話

 

聞こえた場所が家の外から玄関の中に証言が変わるが

 

ただの勘違いだったとだけで終わっている

 

 

全てを明らかにしないままにして

 

観る者に推理させたまま

 

「真実はひとつ」

 

にしないまま終わるのです

 

 

推理物のミステリー映画としては

 

実に消化不良にして終わっているが

 

それをあまり感じさせずしっかりと締めて終わっているのが

 

上手いなと思いました

 

 

 

そういった意味では

 

「スリービルボード」(2017)的な作品かもしれません

 

 

個人的には

 

物語は深いなと思うのだが

 

消化不良なところも否めないので好みではないのですが(汗

 

 

ワンちゃんの素晴らしい演技で何杯もいけちゃう作品になったかなと思います

 

てのも、父の死を究明したくてまた観返したんだよね。。

 

結果は、、

 

 

ちゃんと究明できないように作ってるなということだけ

 

解りましたw

 

 

 

では。

 

 

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