【映画】パストライブス / 再会(2023):A24が送る米韓をまたぐリアリズムラブロマンス | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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おきにいり映画、 地元鹿児島のこと、 70年代、80年代のおもしろかったこと、 
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アジア系女流監督セリーヌ・ソンの脚本も手掛けた映画初監督作

 

監督の実体験をもとに作品化されている

 

 

「パストライブス/再会」

 

 

 

2024年日本公開 / 106分 / アメリカ (米題:PASTLIVES)

 

監督/脚本    セリーン・ソン
製作    デイヴィッド・イノヨーサ/クリスチン・ヴァション/パメラ・コフラー
音楽    クリストファー・ベア/ダニエル・ローセン
撮影    シャビエル・キーシュナー
編集    キース・フラース
製作会社    CJ ENM/キラー・フィルムズ/2AM
配給    A24/ハピネットファントム・スタジオ

キャスト
グレタ・リー/ユ・テオ/ジョン・マガロ/ユン・ジヘ/チェ・ウォニョン他

 

これが長編デビューとなる韓国出身のセリーヌ・ソン監督が、韓国系の男女を主人公に、24年間のすれ違いの末にニューヨークで初恋の相手と再会した2人の切ない心の軌跡を繊細に綴り、アカデミー賞作品賞・脚本賞ノミネートをはじめ数々の賞レースを席巻した大人のラブストーリー。主演はグレタ・リーとユ・テオ、共演にジョン・マガロ。
 ソウルで同じ小学校に通う12歳のノラとヘソン。成績優秀で仲の良い2人は、互いに淡い恋心を抱いていた。しかし、ノラの家族が海外移住することになり、2人は離ればなれに。12年後、それぞれニューヨークとソウルに暮らしていた2人は、SNSで繋がり、ネットを介して再会を果たす。その12年後、36歳となったノラは作家のアーサーと結婚していた。そんなノラに会うため、はるばるニューヨークまでやって来たヘソンだったが…。

(allcinemaより抜粋)

 

 

オフィシャルサイト

 

 

 

Wikipedia:パストライブス/再会

 

*****

 

 

ちょいと久しぶりのアップとなってしまいましたが

 

鹿児島へ戻りちょっと遅いお盆休みを頂いておりました

 

移動日も入れて4日ほどの帰郷でしたが

 

嫁が今、韓流ドラマにハマっておりw

 

お昼はお墓参り、帰ってくると映画と韓流ドラマをずっと観るというw

 

なんとも不思議?な連休となりましたww

 

 

そんな中、私も気になっていた此方も鑑賞しましたのでやっていきましょう

 

 

 

 

物語の始まりは2000年。

 

12歳の少年と少女の話しから始まる

 

 

 

 

2人の同級生は仲が良く、

 

お互い好意も持っていたのだが女の子のノラは親の都合でニューヨークへと移住することに

 

男の子のヘソンは「さようなら」しか言えず別れる

 

 

 

 

 

そのまま12年が過ぎ・・

 

 

24歳の頃に、ヘソンが兵役を終わらせたころノラ父のSNSにヘソンのメッセージを見つける

 

韓国とニューヨークでビデオ通話を行い仲を深める2人

 

そのうち逢いたい気持ちが現れる二人

 

それが自分の創作の妨げになると思うノラは

 

「しばらく連絡するのを止めよう」と切り出し、そのまま不通になっていく・・

 

 

 

それからまた12年後・・・

 

現在の時間へとなり、36歳の2人

 

その間には、2人とも恋人が出来て、ノラのほうはアーティストの支援施設でアーサーと出会い結婚していた

 

 

ニューヨークに住むノラの元にヘソンがやってきて24年ぶりの再会を果たす

 

 

 

 

ヘソンの来訪をもてなすノラとアーサーだが・・

 

 

 

 

 

ざっくり足早に説明したが、

 

この24年間の2人の時の流れ方が実にリアル

 

 

冒頭に監督の実体験と書いたが

 

監督ご自身、12歳で親に連れられ渡米(ニューヨークではないようだ)

 

そしてアーティストの施設で知り合う外国人と結婚するのも監督の経験であり、

 

実際に旦那が英語で友人が韓国語でバーで話している時に本作のインスピレーションを受けたとのことだ

 

 

 

 

 

***** ここからラストの考察及び、ネタバレとなります *****

 

 

 

 

 

 

 

本作は、ヘソンとノラが24年ぶりに再会するということには感動的でドラマ性があるが、

 

それ以外はリアルで、ドラマチックな展開も無くラストもヘソンとノラは一緒になることなく別れる

 

 

このラストがちょっとモヤモヤするのだが、

 

それについて個人的な意見を話してみよう

 

 

まず、再会した日にメリーゴーランドの前、

 

ノラは「お互い大人になった」という

 

 

 

ここで二人の再会が終わり、旦那の待つ家に帰るノラのシーンに変る

 

旦那のアーサーには再会したヘソンには「愛情は無い」といってはいるが

 

実際はあったのではないかと考えられる

 

また、時間経過がごっそり抜けているメリーゴーランドの前のシーンから

 

その後、もしかしたら二人は愛し合ったのかもしれない

 

 

2人は韓国には「縁」のいわれがあることを話される

 

ノラとヘソンは「縁」があるんだと認識しているも

 

一歩が踏み出せない

 

最後、ラストのお別れをするシーンではノラはヘソンから誘われるのを待っていたようなそぶりにも見える

 

しかし、ヘソンは「来世で逢おう」と別れる。

 

 

独りマンションまで歩くノラ

 

歩きながら「来世で会う」ということは、これが「この世界」では今生の別れになることに気づき寂しさがこみあげてくる

 

マンションの前では旦那がでてきて待っていてくれていた

 

 

アーサーに抱きつき号泣するノラでこの作品は幕を閉じる

 

 

 

 

ココでの1カットによる横スクロール。

 

 

ハドソン川でも同じく横スクロールをされており

 

 

この移動により、流れている時間経過を表しているようにも思える

 

 

ヘソンがノラに、各時代ごとに「何の賞を取る?」と尋ねている

 

十代の頃は「ノーベル賞」と言い、

 

二十代には「ピュリッツァー賞」と言っている

 

再会した三十代でもヘソンは同じ質問をするが、一瞬間が空いて「トニー賞」と答えている

 

もうこの時はノラは「賞」をとろうなんて思いは無かったんだと思う

 

平凡に暮らしており、平凡を望んでもいるようだが

 

元々は作家を目指したアーティストだ。

 

刺激的な非日常をどこかで臨んでいるのではないか。

 

 

そして、夫のアーサーも作家である

 

24年間も想いを持っていた非日常的なヘソンにならと

 

どこかでアーサーも覚悟があったのかもしれない

 

 

だから最後、泣きじゃくるノラを抱きしめることが出来たのかもしれない

 

 

この意味もたげなラスト、

 

そして丁寧な描写、

 

メイン三人の役者も非常に魅力的でなかなかの内容の作品ではと感じましたが、

 

 

一緒に観ていた嫁はというと、

 

平凡に終わってしまったラストは不満が残るようでww

 

イマイチだったようでございますw

 

 

あ、

 

ちなみに韓流ドラマは此方を鑑賞しました

 

 

 

ジンクスの恋人

 

こちらは楽しく、最後もハッピーエンドでよかったようです

 

私もこんな恋愛コメディドラマは久しぶりではありましたが

 

楽しんで観れました(^^)

 

ドラマはハマるとね

 

寝れなくなりますんでね(^^;

 

 

私は映画でいいや。

 

他にも2本ほど鑑賞したので

 

 

そちらもやりましょうね。

 

 

 

では。