【映画】望郷子守唄(1972):東映任侠路線後期の円熟味を堪能できる良作 | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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おきにいり映画、 地元鹿児島のこと、 70年代、80年代のおもしろかったこと、 
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高倉健さん主演の任侠映画

 

侠客健さんとおふくろさんとの親子の物語が涙を誘います

 

 

 

おろろん おろろん おろろんばい

 

 

「望郷子守唄」

 

 

 

 

1972年公開 / 94分 / 日本 

 

監督: 小沢茂弘
企画: 俊藤浩滋/日下部五朗
脚本: 野上龍雄
撮影: 吉田貞次
美術: 鈴木孝俊
編集: 堀池幸三
音楽: 渡辺岳夫
助監督: 関本郁夫
製作: 東映(京都撮影所)
配給: 東映

キャスト
高倉健/藤田進/池部良/松平純子/星由里子/浪花千栄子/山城新伍/南利明/小松方正/藤岡重慶/唐沢民賢/山本麟一/伊吹吾郎/天津敏他

 

昭和初期、九州小倉の暴れ者が、何を間違ったか東京の近衛連隊に入隊。そして除隊後のヤクザとの対立を、凄絶なアクションに度胸と人情の機微を盛り込みながら描いていく。
好漢・高倉健が、主題歌「望郷子守唄」のムードそのままに颯爽と登場する本作は、故郷を思い、たった一人の親を思いつつ、渡世のしがらみからドス一本に命を託し、主題歌のメロディに乗せて殴り込みにいくという、健さん極め付けの任侠ドラマ。殺到するヤクザの群れに、健さんのドスが、昇り竜の刺青が、返り血あびて真っ赤に染まる!

(東映ビデオHPより抜粋)

 

東映ビデオHP

 

 

 

*****

 

 

どーもです。

 

先日ツタヤさんでこちらもお借りしてたので上げていきましょう

 

配信(U-NEXT)でもあるようですね

 

任侠映画は寅さん同様、安定の面白さがございまして

 

まだ未見も多い私にはこれからの楽しみの一つでもあります

 

 

まずは少し物語を追っていきましょう

 

 

時は昭和9年の北九州の炭鉱から始まる

 

近衛隊へ出兵するとこになった元侠客の田川正一=高倉健さん(以後健さん)

 

 

 

暴れん坊の息子が近衛隊に入隊することに喜ぶ母たね=浪花千栄子

 

どんなことがあっても喧嘩するなと言う母

 

 

 

 

しかし入隊するもいれずみを見て周りがざわつく

 

 

 

 

 

 

どうやらなにかの手違いで近衛隊に元やくざが入ってしまったようだ

 

シゴキで彼を辞めさせようとする

 

 

上司には山本麟一

 

 

彼が健さんをシバきまくる

 

 

 

同期に伊吹吾郎

 

 

写真は健さんのモンモンを見てみんなびっくりの図

 

 

よき理解者に医療班の梅沢=藤田 進

 

 

 

 

同期の伊吹が自分のせいで殴られてるのを見てついに我慢できなくなり、

 

 

 

 

ついに手が出るが、

 

 

 

 

捕まり牢屋へ

 

 

 

 

健さんは全く悪いことはしてないと主張し

 

どうしても辞めさせたければ土下座しろと言う

 

 

どうしても辞めさせたい軍はついに謝る

 

 

 

 

 

きれいな土下座である

 

 

当時の70年代前半の若者にとってみると

 

非常にスカっとするシーンでしょう

 

 

籠城し、お上に陳謝を求め土下座させる。

 

安田講堂事件後にエンタメで見せる爽快さ

 

健さんが当時ヒーローになりえた所以ではないでしょうか

 

 

 

しかしこれで健さんは隊を出ることに

 

よくしてもらってた軍医の梅沢のところを訪ね身を置く

 

 

 

 

母へは辞めたことが言えず、医療班で頑張っていると手紙を送る。。

 

 

 

 

そして健さんは侠客としてのいつものように色んな人に会い、

 

渦中へと巻き込まれていく

 

 

 

 

大木戸組との騒動に

 

 

 

 

芸者子半=星由里子との出会い

 

 

母との再会に

 

 

 

 

 

春吉=池辺良との運命的な出会い

 

 

 

 

このお二方が会話を交わすだけで

 

凄いいいものを観たと感じさせる

 

それだけ私たちの世代にとっては神格化された二人だ

 

池部さんの渋み

 

健さんの男気

 

脂の乗りきった二人の円熟味、風格が漂う

 

 

 

 

 

1965年から「昭和残侠伝」で共演し続けた二人にしかできない空間でありましょう

 

しかし、この公開時の72年に残侠伝シリーズも「昭和残侠伝 破れ傘」で終了となり

 

翌年はご存じ「仁義なく戦い」の公開年となる

 

東映はそれ以降実録やくざシリーズに主軸を置くことに

 

 

 

そして最後の見せ場となる討ち入りは健さん一人で向かう

 

 

 

 

 

 

はあ、なんとまあカッコよい

 

 

 

 

 

 

この討ち入りの健さんも円熟味を増しております

 

 

 

 

 

最期、将校の上司のヤマリンさんもこの因果の坩堝の中に紛れ込み最後を遂げる

 

 

 

 

この人も八面六臂の活躍です

 

 

ラスト母との絡みも泣かせます

 

任侠ものはこれからの楽しみにしているジャンルでございます

 

 

また印象に残る作品がありましたら

 

こちらでもやりましょう

 

 

 

では。