早いもので、もう12月ですね。
東京で2回目の師走ですが
去年は日夜逆転してたので世の中に疎く過ごしていました(^^;
今年も年越しは娘と東京で、
鹿児島には2月戻ろうかと思っていますよ。
そんなとこで、今日も千葉真一さんの作品。
千葉さんを一躍世界の「SonnyCHIBA」へと変えた作品ですね!
「激突!殺人拳」!
1974年公開(米題:THE STREET FIGHTER)
監督: 小沢茂弘
企画: 松平乗道
脚本: 高田宏治/鳥居元宏
製作: 東映
キャスト
千葉真一、中島ゆたか、風間千代子、志穂美悦子、山田吾一、汐路章、チコ・ローランド、オスマン・ユセフ、千葉治郎、石橋雅史(空手)、角友司郎(空手)、原田力(レスリング)、風間健(キックボクシング)、山本麟一、川合伸旺、遠藤太津朗、天津敏、渡辺文雄、鈴木正文(武術指導・特別出演・日本正武道館)
俺も悪党!だがーー許せない奴らがいる。これが素手の破壊力。日本武術の粋を結集した本格格闘映画!不可能を可能にする男と呼ばれる空手・拳法の達人・剣琢磨は、極悪非道なプロの殺し屋。彼はその超人的な腕を見込まれ、牟田口組々長・牟田口連蔵から、ある娘の誘拐を依頼される。その娘とは、東南アジアの石油王の一人娘・サライ。牟田口のバックには香港を本拠地とする極東マフィア・五竜会が控え、彼女を誘拐して石油王国を乗っ取ろうと画策していた。だが、自分を信用しようとしない五竜会の態度に腹を立てた琢磨は彼らの申出を断り、相棒のラクダとともにサライの身辺警護を買って出る。一方、琢磨が敵に廻ったことを知った五竜会々長・王石文こと英国人のキングストンは、九竜魔窟の大ボス・九竜断首(デインサウ)を雇いサライを狙う。果たして、極悪VS最凶の死闘が始まった!!空手ブームの真っ只中に製作された本作は、最強の殺し屋・琢磨に扮する千葉真一に、ホンモノの空手&拳法の達人が絡んで凄まじい素手の暴力が炸裂!観るものを圧倒するド迫力のアクション・シーンは、千葉真一を敬愛するタランティーノが脚本を手掛けた映画「トゥルー・ロマンス」の冒頭シーンにも登場するなど、今や世界の大スターとなった千葉真一の代表作とも言えるスーパーアクション篇。(昭和49年2月公開 東映京都作品)
(東映ビデオHPより抜粋)
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1973年にブルースリーの「ドラゴンへの道」が公開となり、世界的なドラゴンブームが起こりました。
そんな中、日本には千葉真一というアクションスターがいました。
ブルースリーがブレイクする前に
伝説のテレビドラマ「キイハンター」で瞬く間にお茶の間の人気者に。
それからアジア系の海外でもキイハンターは人気となり
国際的に人気者になっていったようです。
ブルースリーやジャッキーチェンまでも「キイハンター」の千葉さんのファンだったのは有名な話。
リアルタイムでは未見でしたが
懐かしドラマの特番や再放送で、
その体を張ったスタントやアクションは覚えております。
そんな千葉さんのドラゴンブームの1974年に放った作品。
この殺人拳シリーズの主人公、剣琢磨は、
ダーティヒーローであり、
人は平然と殺すし、金の為なら何でもやる。
これまでの正義感のある、陽気なヒーロー像とは違うのでした。
個人的に初見の時は
そのオーバーなアクションと
ブルースリーに露骨に寄せに行ってるのがどうしても受け入れられず、、(^^;
正直あまり好きになれない作品でした。。
今回久しぶりの鑑賞でしたが、、
まー、、なんだ、、
やはり世界中に熱狂的なファンのできる、カルト作品になるべくして成った作品だね(^^)
もう、ごっつオモロい。
もう冒頭からタイトルまでがかっこよすぎ!!
千葉さんはもとより、
他にも魅力的なキャラクター!
千葉さんを付け回す空手の使い手石橋雅史!
相棒ラクダの山田吾一、
ホンマものの正武館館長、鈴木正文!
敵役の女で存在感のあった風間千代子
香港ギャンクの山本麟一!
その他にも魅力的な殺し屋やマフィアの連中がワンサカ出てくる!!
それをバッタバッタと倒す千葉ちゃん!!
それでもリーさんに顔を寄せてるのはさすがに気になるところですが、
実に面白く観させてもらいました。
当時も大ヒットとなり、海外でもアメリカをはじめ千葉真一の名を有名にさせた作品となりました。
個人的なオキニのキャラはというと
鈴木さんですかねえ(^^)
その後の続編にも登場し、
徐々に演技も上手くなっていくのもわかります(^^)
作品は1974年に「殺人拳2」、
同年に第3弾「逆襲!殺人拳」
段々とトーンダウンを感じたりもしますが、
1976年に監督が山口和彦へ代わり第4弾「子連れ殺人拳」を公開
この4作目は登場人物も変わり、
一風変わった異色作にも思えますが
黒澤映画や子連れ狼などのオマージュのあるなかなか面白い活劇映画でした。
劇中に友情出演扱いで梅宮辰夫さんが出てきますが、
行き先は網走だというのです。
このシーンもなかなか良いですね。
このシリーズと
前年に公開された「ボディーガード牙」(1973)を皮切りに
東映カラテアクションというジャンルが確立されますが、
いやこれが全て楽しい(^^)
自分はこの東映カラテ映画というジャンルが
好きなんだなと再確認したこの頃でした。
てなわけで、、、
まだ千葉真一作品続きます!!
次回はこの上に出てきました、梶原一騎原作のやーつ、
やってみましょう!