日本に限らず世界中の企業が人員削減を進めている。もちろん小売業も同じである。しかし、小売業ではいきなり人員削減をすると売り場に混乱が起こり、お客様へのサービスが低下する。

企業は人員を削減する前に、残ったスタッフでもサービスの低下が起こらないシステム等を作ることが第一である。そうしないと売り場に混乱が続き、さらに売り上げを落とすことになる。

日本人は人員削減により、残ったスタッフが残業などでカバーすることが多い。しかし、急に一人のスタッフが二人分の仕事をこなせるわけがない。その為には、それにちかいことがスタッフに負担なくできるように新しいシステムをつくることが必要である。勿論、売り場のスタッフが色々と提案することが大切である。

英国のスーパーマーケットをはじめとする小売店のクリスマスの時期の売り上げの結果が今週に発表された。結果は色々である。

大きなショックで始まったのは、マークス アンド スペンサーの13週間の売り上げが7.1%落ちこんだことである。衣料品が8.9%、食品が5.2%落ちこんだ。これを受けて、早速27店舗の閉鎖を発表した。その内訳は25店の小型食品店舗と2店の大型店舗である。

英国で3位のセインズベリーは、ウォルマートのアスダやドイツのリドルなどの安売り店に対して苦戦するかとおもわれていたが、蓋を開けて見れば、13週間売り上げが4.5%伸びた。これは節約を強調したプライベートブランドの販促やその他の強烈な販促の結果である。

高級スーパーマーケットのウエイトローズも売り上げを伸ばした。特に新年のパーティー用のおつまみ、シャンペインや寒い天候による人参や肉の売り上げが好調だった。

これからも色々な小売店がクリスマス期の売り上げを発表するが、色々な結果が予想される。ちなみにテスコはまだ公式に発表していないが3%の伸びたといわれている。しかし、売り上げを伸ばした企業でもこれからがきつい時期である。多くの人が安い商品を買い蓄え、買い控えが始まる。そして安売りによる利益の圧迫である。

アイルランドも長い間、日本のバブル経済の様に繁栄して来たが、今年後半の世界的な金融危機によりその勢いもとうとう止まってしまった。

アイルランドでも日本のバブルの時のように不動産、株、絵画やゴルフ会員権などに多くの人が投資していた。その投資によって住宅価格は一般の庶民がなかなか買えない価格まで押し上げた。しかし、アイルランドの今回のバブルは日本の高度経済成長期の様に国が経済的に急速に発展して国民も豊になり隣国の英国の後ろ姿が見えるまでになったと思う。

来年はアイルランドでも企業の倒産や従業員の解雇などが多くなると思う。アイルランドも日本と同じように資源がない国である。だから金融業やIT分野がこの国の経済を牽引して来た。しかしこの分野も外資に多くを頼っている。また人件費の高騰を嫌って拠点を他の国に移してる企業もでている。だから今後は次なる成長分野を見つけ国が支援して行く必要性がある。そうすれば大きな経済の落ち込みは避けられると思う。アイルランドは小さな国なのでわりと自由が大国に比べて利く為、すぐに実行に移しやすい。

2008年も今日で終わり。来年、2009年もみんなで上を向いて歩こう!