今年最初の大仕事。
長期のお休みを挟んだものの約3週間でなんとか収まりました

今回一番の山は何といってもこの板面
素晴らしく繊細で、美しい装飾なのですが・・・
とにかく脆い。
軽く力を入れるだけで、ピシッといってしまいます。
しかも、本来の物が良いだけに以前にも修復された跡があるのですが・・・
とにかく下手。
指でなぞると、細かなヒビや、接合面のズレに気づいてしまいます。
気づいてしまうと、どーしても直したくなるのが職人の性。
後になってこの下手な修復跡を私のせいにされたんじゃたまりませんので

バラバラなパーツを拾い当て、慎重に膠で接着していきます。
0.1mmくらいだと目に見えてずれているのが分かってしまうので、指腹の感覚を頼りに1つづつ時間をかけて確実に行いました。
同じアングルで撮ってみました

2015年、一発目ですから気合の入ったハイクオリティーです。
もともとがこんな状態ですから・・・
アンティーク物でなければ確実に廃棄コースですよね(苦笑
問題のパーツは大きく分けて 板面 支柱台 脚 の3つ。
板面はご紹介しましたので、次は支柱台です。
支柱台に乗る丸い飾り物なんですが、ご覧のようにパックリいってます。
徐々に治っていく様子をご覧ください。
劇的ビフォーアフター!・・・このキャッチコピー使っていいのかな?
っです!!
続いて台座と共にどうぞ。
フレンチポリッシュの良いところはやればやるだけ美しくなるところです。
磨けば磨くほど輝きを増しますし、時代に合う、アンティークな色艶がたまりませんね。
最後に足の接合です。
裏からスクリューでとめていた様ですが、見事にへし折っております。
まぁ なんということでしょう
・・・このフレーズは使っても問題ないかな?
破損した接地面を整え新たにスクリュー穴を新設して接合しています。
振り回して投げ飛ばさない限り、壊れることはない。。。はずです!(笑)
まさに大復活

支柱の高さ変更も自在に。
首振りも、譜面台ならではの開閉もしっかり機能します。
ローズウッドのピクチャーと深い色合いが最高にカッコいい。
また壊してくれないかなぁ。ボソ
手元に置いておきたい逸品です。
以上 アンティーク譜面台の修復紹介でした!
ご観覧ありがとうございました。
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