秋晴が続いた。長男の部屋の窓を開け放ち、空気を入れ替える。
カーテンがどんよりくすんでいることが気になったので、レースも遮光も全部洗うことにした。
恥ずかしながら、長男が見えなくなってから一度もカーテンを洗ったことがなかった。
西日で黄ばんでいたレースは漂白剤を使い、レールにそのまま吊り下げて干す。ぶ厚い遮光カーテンはベランダに掛けて干した。
ついでに子ども部屋の壁を清掃する。
鼻くそがこびりついた跡がとても汚い。鼻血も混じっている。最初に見つけた時は自分で拭くようにさせたのだが、中途半端に壁に雑巾でこすりつけた結果、そのまま固着し、一部黒カビも生えてしまっている。これを何年も放置しているのはさすがに親が悪い。
クロスにカビキラーは使えないので、スチームクリーナーを引っ張り出した。高温の蒸気は小さい汚れなら一瞬で消し飛ばす。ある程度大きな汚れになるとなかなか完全には取れず、クロスの表面が剥げたりもしたが仕方ない。水を足しながら30分くらいかけて、全体としてはかなりきれいになった。
窓も表裏を拭いた。窓専用の洗剤などもあるが、百均のフローリング用シート(セスキとかアルカリ電解水)で充分である。窓の桟には結露から生じた黒カビが結構付いている。仕上げに乾いたぞうきんで拭くと、見違えるようにきれいになった。
窓からレースのカーテンを透かして吹き込む風がとても爽やかである。こういう気分は、きっと長男とも通じているはず。
街はハロウィンの時期。北アイルランドの古代ケルトでは年末である。ハロウィンの日は大晦日。
12月末だと寒くて動くのが億劫だし気持ちも落ちているので、この10月下旬が年末だと思って、普段しない掃除をして気分を変えてみることも良いんじゃないだろうか。
カーテンを洗ふ彼方に秋櫻
写真は長男の部屋にある「温泉まんじゅうくん」のぬいぐるみ。横幅40cmある。
ほのぼの動画はこちら。
ハロウィン(大晦日)にお化けが出てお菓子をねだるというのは、このままでは新しく生まれ変われない(年が改まるというのは、新たな命を授かること)、成仏し損ねた魂達が、供物(目に見える祈り)を求めているということではないだろうか。
以前は、お化けになっていても長男と会いたいと思っていたが、既に成仏しているのであれば、ハロウィンには現れない🎃。
だから、祈りはするが、起きて待つことはしない。