遺族の救いとなるかもしれないアイテムのひとつに、量子物理学がある(と思う)。
 わたし自身が圧倒的に知識、理解が足りないので、正確にかつ分かりやすく説明するのは至難なのだが、それでも紹介せずにはいられない。

 以前から心にひっかかっている科学的現象が2つある。
①細胞は死ぬときに光を放つ。
 線虫が死ぬときに青い光を放つことが確認された。
 「死」は青い光を放つことが判明 | WIRED.jp
 ただ、それが「なぜ?」なのかは明らかになっていない。
 なお、ヒトは普段から微弱な光を放っており(バイオフォトン)、感じられる人にはそれがいわゆるオーラとして実感できる。視力を失った人が、指先の感覚で色を見分けることができたりするのだから、ヒトの感覚も研ぎすませばもっと拡大はするだろう。

②ブラックホールに吸い込まれる瞬間に物質は光を放つ。
「ブラックホールは光さえ吸い込む」という表現は正確性に欠ける。
「事象の地平面」の内側は超光速(重力が空間をゆがめているため時間の進み方が遅くなる)で沈み込んでいるので、光が脱出できない。
 事象の地平面の外側には「光子球 (Photon sphere) 」と呼ばれる球形の境界面が存在しており、吸い込まれる物質が空間との摩擦によって光を放射するというのは、まさに「事象の地平面」を越える瞬間のことであるはずであり、それは「三途の川を渡る」ことではないのか。


    だからという訳でもないが、淡い光を見ると、さよならのイメージが湧いてしまい、切なくなる。


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 さて、量子テレポーテーションの話である。 

 これは日本が実用に向けて研究をリードしている光量子コンピュータの原理を知る必要があるが、ほんのさわりだけ。


 電子や光などの量子は、粒子と波の両方の性質を持つため、0と1の値を同時に「重ね合わせ」ることができる。なので一般的コンピュータよりもはるかに計算が速い。Googleなどが開発中なのは電子を使う量子コンピュータ(その性能は、スーパーコンピュータが1万年かかる計算を3分で解いたという。)だが、超電導を用いるのに極低温及び真空状態が必要。
    これに対し、理研が開発中なのは光を用いるため、常温、常圧で使用可能。
 
 肝心なのはここから。この根幹技術に「量子テレポーテーション」がある。二つの光子が離れていても(理論上銀河の端と端であっても)、その二つの光子が「量子もつれ」の状態(コインの裏表のような、双子のような状態)にすれば、光子Aに与えた情報は「無時間で」光子Bに移り、同時に光子Aにおいては、その与えられた情報は消える。


(実際に通信に用いる場合などは、情報の補正を電波を使って行わなければならず、光の速度が必要になる。)

 これはおとぎ話でも何でもなく、そう遠くない未来に実現するであろう科学技術の最先端の話である。なぜテレポーテーションが起きるのかという原理は解明されないまま(相対性理論との整合性がないため、アインシュタインはこの仮説=今となっては事実、を認めようとしなかったという)、ビジネス上巨大な利益をもたらす可能性があるために巨額のカネが動いている。

    わたしは、科学とは既に自然界に在る事実や法則を辿って、人間に都合よく再構成したものだと考えている。


 光子Aを遺族、光子Bをこの世界から見えなくなったわが子としてみる。
 情報とは、この場合「祈り」、「思い」となる。
 問題は2つあって、光子Bの存在を具体的に特定することと、光子Aとの「量子もつれ」の関係を築くことである。それができれば、どんなに離れていようと、祈りや思いは瞬時に届く。アウトプット(こちらからの伝達)だけでなく、光子Bからの情報も届くに違いない。
 なお、送った情報は消えなければならないのであれば、やはり「見返り」を求めてしまうとその雑念がノイズになって関係性が壊れる気がする。

 とりあえず、今のわたしたちにできそうなことといえば、
①    わが子のことをただひたすらに想うこと
②    関係構築のノイズとなるような、日常の夾雑物をできるだけ排除すること
くらいであろうか。

 

    その上で「わが子と共に生きる」あるいは「わが子に成り代わって生きる」ということは、上記「量子もつれ」、一種のシンクロ状態を生み出すきっかけになるのではないか。

(なお、実験において量子もつれの状態を作るのは、それほど難しいことではないらしい。)

 

  ブロ友さんで、お子様の衣服や持ち物を身に付けたり、同じ髪型にして、お子様からのサインを時々受け取っておられる方々がいらっしゃるので、外見だけでも一定の効果があるのではないだろうか。