ようやく落車のケガが1か月半ほどで完治した矢先、義父の一周忌法事で出かけた際に、不注意からまた左足を負傷した。整形外科の医師によると、前回のケガよりも深刻な状態になる「おそれ」があるとのこと。

 まあ、若干不便ではあるが、もっと大変な方々もおられるし、大騒ぎするほどのことでもない。

 

 MRIの予約が一週間先しか取れないというのは、これもまた医療崩壊か?などと思ったりもするが、松葉杖も使いづらいので、やむを得ず自宅療養(特に何も治療らしきことは、やることがない)と称して、自堕落な日々・・・

 

 いや、せっかく自宅に居ざるを得ない状況なので、漫然と先延ばしにしていた(160色を買ってから、2年半も放置していた)水彩色鉛筆を、いよいよ始めるときであろう。

 

 わりと若い頃から、文人としての隠居生活に憧れていた。

 文人の定義はいろいろあるが、古来中国では詩・書・画を能くしなければ、文人を名乗れない。

 

 うち、まともにできるのは詩(俳句)だけで、書は基本の筆法が何だか怪しげな、楷行草の素人臨書レベル、画に至っては、師に付いたこともなく、何が基本なのかさえ不明な状態・・・。

 

 まあ、そこで発想の転換。

 わたしにとって、一番伸びしろがあるのが、絵の分野。

 練習すればするだけ、上手くなるに違いない。

 しかも、自分で上手になったことを実感できるのは、初心者の頃だけ。

 その小さな喜びを糧や支えにしながら、今しばらくの余生を過ごせるのではないか。

 

 「人と比べないこと」

 「今日の小さな進歩や気づきに感謝すること」

 

 この二つを自戒として、来年の課題である、【俳画】の準備をしていこう。

 テキストは「はじめてさんの水彩色鉛筆(超初心者編)」という、まさにわたし向けの本。

 まだレッスン2、ドライハッチングの段階。

 今日はリンゴが描けた。

 

 今日は、息子の生誕28周年。

 

 スケッチブックに、俳句を書き、絵を添えてみた。色紙に俳画を描く練習である。

 植物とか、難しくて面倒くさいけど、いのちを描くと思えば、そして、息子に見てもらおうと思えば、少しは頑張れるかな。昨年、書の練習をしたことで、俳句も上手くなった実感がある。絵の練習も、俳句や書に相乗効果で良い影響があると思う。

 

 

 高名な画家でも、最初は習作。秀作になるまでは、さんざん描かねばならない。

 

 夢は、愛知県のカフェ「U庵」で、個展に供することであるが、高すぎるハードルはくじけるもとなので、まずは一日ひとつ、何か描くこと。