句集用に厳選した句をすべて、百二十三句、短冊に書いた。

 一般的な句集は、三百句前後、収められている。それらと比較すると少な過ぎるが、もともとはわたしの形見、あるいは息子へのお供え用なので、とりあえずは良いだろう。

 こちらのブログで一挙プレミア公開するかもしれない。

 

 作句は怠けると鈍るので、とりあえず十句(くらい)ひねってみる。天候不順で気も沈みがちになるが、そんな気分もアウトプットして眺めてみると、少し落ち着いたりする。


 秋の季語は情緒豊かなものが多くて、詠みやすい。書道の条幅作成に要するエネルギーを百とすると、今の時期の作句は一くらいのラクさである。

 ただ残念ながら、レベル的には句集に入れるべきものは皆無に近い・・・(^_^;) 駄句御免。

 

 

白帝を迎へ狭庭の色めきぬ

 

 

稜線のさやかに続き白露けふ

 

 

かなしみも秋彼岸までだといいね暑さ寒さは彼岸までとふ

 

 

もろもろを胸に潜ませ龍淵に

 

 

蛤と成らぬ雀もありぬべし

 

 

迷ひ子は居らぬか鰯雲の暮

 

 

君も見む雨月の彼方その月を

 

 

流星とともには消えぬ願ひ在り

 

 

 

おもかげの色は色なき風のいろ

 

 

熟すまで辛抱長き榠樝の実

 

 わが家のカリン。今年はとびきり豊作。まるまる、つやつや♪



※敢えて自分で一句選ぶなら、鰯雲の句かな。自分の句には厳しくないと。