「高卒求人 製造業が拡大」記事を見て思ったこと~採用活動は長期的な取組みが必要です~ | ものづくり企業の人事総務をワンストップで専門サポートするインディペンデント・コントラクター(IC独立業務請負人)が日頃思うこと

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大手自動車会社での30年の人事総務経験を経て,2014年にIC・行政書士として独立しました。グローバル化進展の中、業務のアウトソーシング化など荒波にさらされつつある人事総務部ですが、企業活動を支える総務系業務の重要性・専門性など日頃思うところを語ります

独立人事業務請負人(人事IC)の木村勝です。

昨日2014年9月17日 日経朝刊に「高卒求人 製造業が拡大」という記事が出ていました。

7月末時点で高校卒業予定者の求人数は前年同月比38.4%増の23万8462人と6年ぶりに20万人を超えたということです。

やはり求人が増えたというニュースは、気持ちを明るくさせてくれます。

当方も以前高校生採用活動に携わっていたことがあります。
高校生採用の場合、選考の日程が決まっており、抜け駆け的な活動はできません。

今年は企業による学校への求人申込及び学校訪問開始が7月1日、学校から企業への生徒応募書類の開始が9月5日、そして企業による選考開始及び採用内定開始が9月16日となっています(例年通りです)

高校生の採用活動ですが、基本的には学校経由の応募になりますので、長らく採用を止めていて急に今年から採用再開といっても採用がうまくはいきません。

学校としても生徒さんにしても人生を決める重要な応募になりますので、どうしても毎年継続して採用活動を行っている企業に安心感があります。

また、合否の目処も長年の経験から推測がつきますので、応募する側も「第一志望の企業不合格」といったリスクも減らすことが出来ます。

人材育成は長期的観点でとよく言われますが、まさに採用活動はその最たるものだと思います。

「今年来年は業績悪いから新卒採用はゼロ、ある年は業績上向きだから採用しよう!」といっても、おいそれと望むべき人材が確保できるほど甘くありません。

景気の良し悪しにより採用数は年度で変わっても、少人数でも定期的に採用している企業はやはりこうした採用競争が厳しい中でも希望の人材を確保することが出来ます。

卒業生の状況を定期的に学校にフィードバックしたり、地道なリクルート活動が採用には要求されます。

日経記事にもありましたが、昨今の地元志向は強いものがあります。
一人っ子や兄弟が少ないなか、もし地元に求人があるのであれば、わざわざ地元から離れて就職することを保護者の方も学生自身も望んでいません。

こうした地元志向の風潮&高校生確保競争の激化する中で、ますます長期的な視点での採用活動が必要であることをこの時期痛感されている人事採用担当者の方も多いのではないでしょうか!