独立人事業務請負人(人事IC)の木村勝です。
週刊東洋経済5/17号で「誤解だらけの介護職 もう3Kとは言わせない」という特集が組まれています。
当方も介護の問題については、”まだ先の話で大丈夫、当面は関係ないな~”と他人事のように思っていましたが、義理の祖母の介護に家内が参加するようになって現実的な問題になってきました。
特集では
Part1 「3Kの真実」
Part2 「業界に革新の波」
Part3 「介護保険の行く先」
という章立てで多面的に介護を巡る課題・解決の方向性が論じられており、介護職・介護業界の現状を知ることができる好特集になっています。
当方読んでみて感じたことは介護に関する自らの知識・理解不足です。
高齢社会の中、介護問題は、自らの描いたキャリアプランの軌道修正を余儀なくさせるほどのインパクトのある問題ですが、やはり当方自らの問題として考えてこなかったこと痛感するところです。
”重労働” ”低賃金” ”離職率が高い”など、とかくイメージで語られがちの介護問題ですが、特集ではその実態についてデータや従事者の声を丁寧に拾いながら様々な切り口から紹介がなされています。
特集記事を読みながら、(新たな産業分野であるがゆえに)今まで蓄積された様々な他産業でのノウハウ・知見がその課題解決に活かせそうな思いを記事を読んで持ちました。
例えば、人事労務の分野であれば、「離職率の高い、事業開始間もない小規模事業所のマネジメント問題」や「業界、企業内でのキャリアプランのデザイン」などの領域です。
介護業界内だけではなく、他産業でのノウハウ・経験を持つ各分野の専門家が介護に興味を持ち、ビジネスとしてこの業界に参画していくことも必要です。
まずは、介護体験などから始めるのも手かもしれません。
よく救命訓練(AED利用法等)が職場・地域で行われますが、あのような形で介護体験を実際に体験してみることから始めるのも手かもしれません
「介護業界で何が課題になっているか」を提示したこの特集、一読おススメです。