ニュースでも大々的に報道されていますが、格安航空会社(LCC)のピーチ社が機長不足を理由に5月~10月に最大2088便を減便すると発表しています。
機長の増員が思うようにいかないことと、現在所属している機長の病気やケガが相次ぎ、上記の決定になったと報じられています。
果たして機長の採用は、どのように行われているのか、ふと疑問に思い、少し調べてみました。
ハローワークの求人にはまさか出ていないと思いましたが、念のために確認です。
ハローワークのインターネット検索で、希望する職種「輸送・機械運転の職業」を選びます。
検索ヒット数は、32879件!
これでは多すぎですので、更に条件を絞ります。
「船舶・航空機運転の職業」というのがありましたので、更に絞り込みます。
求人件数は30件になりましたが、船舶の運転の求人が多いです。
”(アルバイト)船長”という求人もありますが、航空機はありませんでした。
続いてインターネットで求人を調べてみると---
ありました!
スターフライヤー社で、機長及び副操縦士を応募しています。
スターフライヤーの羽田~北九州便は当方も何回か搭乗したことがあります。
ブラックを基本とした皮張りのシートのA320機で、なかなか快適でした。
応募条件は、
A:機長候補者
①定期運送用操縦士(エアライン経験者で「A320 型式限定」保有者)
②第一種航空身体検査証明
③航空無線通信士
B:副操縦士候補者
①事業用操縦士(エアライン経験者で「A320 型式限定」保有者)
②計器飛行証明
③第一種航空身体検査証明
④航空無線通信士
となっています。パイロット業界の労働市場のイメージがつきにくいのですが、こうした限定した機種免許を持っている人となると、業界内では具体的に”誰々さんと誰々さん”と名前と顔が一致するような感じになるのではないでしょうか。
すぐに促成できないパイロット要員ですので、ピーチ社のようにぎりぎりの人員体制で運行計画を立て、その中で予定外の病気などが発生するとすぐには人の補充が出来ないこと、容易に想像つきます。
北九州便に搭乗したスターフライアー便は、確か機長さんは外国人の方でした。
この業界も海外労働力への依存がますます高くなってくる職種なのかもしれません。
ピーチ社ニュースを聞いての雑感でした。