第三次産業の安全衛生の取り組み(今年も7月1日から全国安全週間が始まります) | ものづくり企業の人事総務をワンストップで専門サポートするインディペンデント・コントラクター(IC独立業務請負人)が日頃思うこと

ものづくり企業の人事総務をワンストップで専門サポートするインディペンデント・コントラクター(IC独立業務請負人)が日頃思うこと

大手自動車会社での30年の人事総務経験を経て,2014年にIC・行政書士として独立しました。グローバル化進展の中、業務のアウトソーシング化など荒波にさらされつつある人事総務部ですが、企業活動を支える総務系業務の重要性・専門性など日頃思うところを語ります

独立人事業務請負人(人事IC)の木村勝です。

今年も7月1日から7月7日まで第87回目となる安全週間が始まります。
(6月1日~6月30日までは、準備期間です)

といってもほとんどのホワイトカラーサラリーマンの方々は、この安全週間の存在を知らないのではないでしょうか?

当方、日本自動車工業会労務室時代に自動車産業の安全衛生窓口担当をしていた時代があり、また、サラリーマン時代は、製造工場で人事業務を担当していましたので、安全に関しては、通常のホワイトカラーサラリーマンの方々より馴染みがあります。

そういう過去に安全担当の経験がある者でも、その週が安全週間であることは、ほとんど意識しませんので、普通の方の安全週間に関する認識もむべなるかなといったところです。

日本における安全活動は、常に非定常作業の連続のような建設業や一度起こると複数の死亡者を出す大規模製造業などを中心とした活動でした。

しかしながら、産業構造の変化もあり、小売業や社会福祉施設など第三次産業における労働災害も増加しています。

実際の数字を見ても、労働災害に占める第三次産業の割合は、1991年には28.2%だったのが、2011年には42.4%になっています(数字は第12次労働災害防止計画)

第三次産業の労働災害は、建設&製造に比べると重大な災害は少ないですが、それゆえ産業としての安全意識が希薄なことも事実です。

製造工場でも意識の差は同様です。

製造現場は、無災害記録の維持更新に向け、日々ヒヤリハットやKY活動(危険予知です)活動で予防につとめている最中に、ホワイトカラー事務員の職場での転倒事故により、記録が中断されたなどという話も聞いたことがあります。

あまりクローズアップされませんが、日本のものづくりを支えるベースには、間違いなく安全活動への取り組みがあると思います。

5S、ヒヤリハット、KY,指差呼称、「止める・呼ぶ・待つ」 等々

労働災害件数が減少する中、労働災害の悲惨さを知る人間も少なくなってきています。

シニア世代の経験やノウハウを、こうした分野で活かしながら、日本独自の企業ノウハウとして、あらゆる産業分野で活用していくこと、日本再生の鍵になるのでは?とも思います。