こんにちは、凛です。
現在、調停は第2回目が終わり、こちらの「家を出ていかない、実家に頼んでローンを一括返済しろ」という要求に対して、夫側が青い顔をして実家と交渉を進めている……という、まさに**「調停の真っ最中」**の期間です。
次回期日まであと数週間。法律の攻防は弁護士先生にお任せしているものの、自宅で一人で過ごしていると、私はどうしても我慢できないことがありました。
それは、**「この家の中に残っている、あの男の気配」**です。
夫が不倫して家を出ていき、今は一人でパート帰りの静かな時間を過ごしている我が家。ですが、本棚の隅や押し入れの奥には、彼が残していった漫画や、かつて2人で暮らしていた頃に買った古い本がそのまま残されていました。
調停の書類を整理している最中にふと視界に入るたび、あの冷酷なモラハラ発言や不倫発覚当時のドロドロした記憶が蘇ってきて、なんだか部屋の空気まで澱んでいるように感じたのです。
「よし、次の調停を戦い抜くためにも、全部捨てよう」
思い立った私は、大きな段ボールを持って家中の「過去の遺物」を詰め込みました。
夫が全巻揃えて部屋に飾っていた投資系の漫画、いつか読むと言って放置されていたビジネス書、そして私が昔買ったけれどもう読まない小説。段ボール2箱分、合計で40冊近くの「過去」を車に積み込み、近所のブックオフへ向かいました。
カウンターに重い箱をドンと置き、「査定をお願いします」と告げてから待つこと約15分。
番号札が呼ばれ、店員さんが提示してきたリアルな査定明細がこちらです。
【ブックオフでの断捨離・査定結果】
ビジネス書・小説など(31冊):お値段がつかないもの多数、一律10円〜50円
漫画全巻セット(10冊):400円
【合計買取金額】 720円
「720円……!」
思わず、心の中で小さく吹き出してしまいました。
2段ボール分、かつて何万円分もの価値があったはずの本や漫画が、たったの720円。自動販売機でジュースを4、5本買ったら終わってしまうような金額です。
でも、不思議とガッカリした気持ちは1ミリもありませんでした。
むしろ、あの男が家の中でドヤ顔をして集めていた知識や、私を縛り付けていた過去の記憶が、今の私にとってはたったの「720円分の価値」にしかならなかったんだと思うと、胸がすうっと軽くなったのです。
帰り道、私はその720円を握りしめて、コンビニでいつもより少しだけ高いコンビニスイーツ(生チョコ仕立ての贅沢なパフェ)を自分のために買いました。
家に帰り、夫の本が消えてすっきりとした本棚を眺めながら食べるスイーツは、驚くほど美味しかったです。
お金としての価値は720円。
でも、私にとっては「調停を最後まで戦い抜くために、過去のしがらみを家から追い出した」という、金額には代えられない大満足の断捨離でした。
少しずつ、でも確実に、この家は「あの男に怯えていた家」から「私が戦って勝ち取る、私だけの城」へと生まれ変わっています。
甘いものでエネルギーをチャージした私のもとに、数日後、弁護士先生から一本のメールが入りました。
「凛さん、相手方の弁護士から、実家が動いたという連絡が来ました。次の調停でいよいよ決着がつきそうです」
次回、調停に戻します。
