”モンスター・コールズ”  PARCO劇場 | 私と日記。観劇とかワインとか。。

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"♪ ReStart ♪"というタイトルを変えました。
大好きなワンちゃん達が虹の橋に旅立ってしまいました。
これからは、趣味の観劇、お花とか、徒然日記。

 

 G列センター

 

<演出>サリー・クックソン

 

<CAST>

佐藤勝利 山内圭哉 瀬奈じゅん 葛山信吾 銀粉蝶
/半澤友美 高橋良輔 大津夕陽 森川大輝 倉知あゆか 池田実桜

<STORY>

コナー・オマリー、13歳。窓からイチイの木が見える家で、母親との二人暮らし。
だが、母親は闘病中で、そのために、コナーとは気の合わないおばあちゃんが、世話に来てくれている。
父親は、アメリカに新しい家族を作って出ていった。学校では、母親の病気がもとで、いじめられている。
唯一コナーを気遣う幼なじみのリリーとも不仲になり、孤立している。
それは、夜中過ぎにやって来た。モンスターがコナーの前に現れ語る。
「これから三つの物語を聞かせる、
私がその三つの物語を語り終えた時、お前が四つ目の物語を私に聞かせるのだ。
そして、それはコナーが隠している真実でなければならない。
お前は真実を語る、そのために、お前は私を呼び出したのだ。」と。
投薬を変えても病状が良くならない母親。ついには、入院することになり、コナーはおばあちゃんの家に預けられる。
時計が12時7分になる。闇の中で待つモンスターが最初の物語を語る。
エスカレートするいじめ、学校の先生からも腫れ物に触るように扱われている。
急きょ、アメリカから帰国する父親。日に日に悪化する母の病状。
時計が12時7分を指すとき、第二、第三の物語が語られる。
そして、コナーは、四つ目の真実の物語を語ることが出来るのだろうか?
12時7分には、どんな意味があるのだろうか?

 

 

”樹木に精霊が宿る” そんなお話いえ、コナーのココロの中の世界はてなマーク

無数のロープが垂れ下がり、真っ白な背景。

時計が12時7分を指し、コナーの悪夢のイメージ映像が流れる。

無数のロープが纏まると、ライティングで白い背景に大木の枝に見える。

出演者は全て両サイドの椅子に座り、出番によって移動するし、コナーの日常生活を描き出す。

シンプルで解り易く、想像に委ねる演出。

そうそう、舞台端に出演者がずっといる演出っていつから何だろう、

蜷川さんの”コースト・オブ・ユートピア”は楽屋が舞台上にあって、そこから出演者が三々五々広がって、舞台が始まるとか、、、。

ずっと舞台上に居ると気が抜けない、、よね。

その後ろに組まれた工事現場の足場の上に、モンスター(山内さん)が上り、もう一人が彼を引き上げて、ロープで作られた木の中に出現する。

他のキャストも木の枝となるロープに絡まるように空間をゆらゆらと

コナーもブランコに乗る。いやいやいや、すごいなぁ、、正に体力勝負だし、ひとつ間違えれば大事故になるんじゃない、、、安全って担保されてるの、、ってそっちが気になった。

役者って大変だなぁと改めて思う。

 

お話は、癌で闘病中の母との生活を守りながらも、母の死を感じている13歳のコナーと、二人を見守る祖母と、、コナーの学校生活と

”イチイの木に棲むモンスター”

コナー本人はステージの上を歩きながら、着替え、食事をし学校に行く、学校でイジメに合いながらもそれをただ受け入れている。

彼は、母の命が長くないことを察してはいるけど受け入れない。

悪夢の合間に現れるモンスターが話す3つの物語をには人は善であり同時に悪でもあること等、人は様々な矛盾した考えを持つものだけど、重要なのは考えではなくどう行動するかだとコナー伝える。

4つめの話の中でコナーは、母親の”死”を恐れ、今の状況を煩わしく思っている自分を責め乍ら生きていく苦痛が悪夢をなって現れている事を受け入れ、死んでほしくないと願っているのに、死の瀬戸際に居る母親の手を自ら離してしまう。モンスターはその事実をコナーに執拗に突き立てて、コナーもその事を受け入れる。

そしてそんな自分を病床にいる母を抱きしめて、そして旅だった時に受け入れる事が出来たのだろうと思う。

モンスターとコナーの4つ目の話のシーンは圧巻で、、1幕目のコナーの無気力な気持ちはこの4つ目の彼の矛盾した気持ちと繋がってきたのだと。

山内さんの怪演が、よりこの物語の残酷さと現実との境目を際立たせている。

役には立たない別れた父親。娘の死と孫の将来を心配する祖母。

 

母を癌で無くした私は、この矛盾した気持ちと戦ってきたと、当時を思い出した。13歳の少年と50過ぎた私。

”母の死” 幼いコナーなら、もっと残酷で絶望的な気持ちを抱えていたと思う。

当時を思い出した。後悔よりも胸が痛んだ。

 

佐藤勝利クン 眺めの前髪でその目チカラを隠し気味、、。

蜷川さんの舞台を観てきた私は、沢山のジャニーズの方々を観て来た。

佐藤勝利クンは、舞台に向いてると感じた。

 

この舞台は、劇友さんが激押ししてきたの。

それも”オケピネットの譲渡URL迄添付” してあった。

ま、そのチケットは先の方に譲渡が決まってしまい、、、

私も体調不良気味だったから、観れないなと思ってたら、

出品者から、もう1枚のチケットの提示をされて、、

で、行くことにしました。とさ。

しかし、、ストプレで14000円はちょっとお高めだと思う。