新作ミュージカル ”怪人と探偵” 2回目と千秋楽 KAAT横浜芸術劇場 | 私とワンちゃんとワインと観劇♡

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8列上手と7列センター

【原案】江戸川乱歩
【作・作詞・楽曲プロデュース】森雪之丞
【テーマ音楽】東京スカパラダイスオーケストラ
【作曲】杉本雄治(WEAVER)
【音楽監督】島健
【演出】白井晃
【出演】中川晃教 加藤和樹 大原櫻子
水田航生 フランク莉奈 今拓哉 樹里咲穂
有川マコト 山岸門人 中山義紘 石賀和輝
高橋由美子 六角精児

 

長く、、語ります(笑)

 

1回目を観た後、どうしてもまた観たくて、オケピネットサイトから、16日と千秋楽のチケットを入手しました。

最初は、どうしてもStoryが入って居ないので、舞台上に散りばめられた沢山の情報を拾うコトもできず、、場面場面の繋がりが良くない気がしたが、2回目でかなり理解出来ました。

怪人二十面相がダイヤや美術品よりもどうしても欲しいモノそれは、“世界で一番綺麗な宝石”=“愛”

それも想い想われる互いの愛が一つに輝くコト。

それは、旧財閥北小路家の一人娘りりかの愛を盗むこと。怪人二十面相は何年も下準備をし、竜太郎という財閥の御曹司になりすまし、りりかと婚約する。然し、北小路家は没落していて、偶々盗みに入ったりりか(本名は慶子)と3人で結婚詐欺を行っていた。竜太郎もターゲット。竜太郎=怪人とは後半迄は明かされません。

りりか(慶子)の父親は強盗殺人を犯しており、それを突き止めた明智探偵に自首を勧められたがその夜首吊り自殺をしてしまう(妻も)。慶子は孤児院に引き取られたが、その間面倒をみた明智探偵と恋に落ちるが、明智が父親を自殺に追い込んだと判った慶子は孤児院を飛び出して、後にりりかとなっていた。

”正義に復習したかった”と慶子はいう。

明智小五郎は探偵として警察の面々と難事件を解決しており、秘書のマユミは明智探偵を密かに想う。

怪人二十面相(竜太郎)は、北小路家の家宝“パンドーラの翼(実は模造品)を頂戴する”との犯罪予告をし、警察官と共に乗り込んできた明智はりりか(慶子)と再会する。驚く明智とりりか、そしてパンドーラの翼に仕掛けられた爆弾で負傷する明智、りりかは怪人二十面相の手下に連れ去られる。

明智は目を負傷する、そしてりりかはサーカス小屋にいると情報が入る。竜太郎(怪人)は、りりかを助け、マジックボックスに入って姿を消す。

後に、喜界島の牢獄で目覚めたりりかは、同じく囚われていた竜太郎(怪人)に、自分が慶子であり、明智との過去、結婚詐欺だったことを白状する、、それでも良いという竜太郎に“私の中にいる明智を全て消し去って欲しい。竜太郎だけを愛したい”という。竜太郎(怪人)は、お互いの愛、最高の宝石を手に入れた。

そして、竜太郎も自分は怪人二十面相であると白状して、翌朝婚礼を挙げると告げる。りりかは真実を知り“竜太郎様を愛しているけれど、(怪人だと判り)間違いを犯した気がする”と尻込みする。

密かに喜界島に乗り込んだ明智は、りりかの独白を聴き、自分の偽らざる愛を告げる。が、りりかには、翌朝結婚式に臨むように伝える。

ウエディングドレス姿のりりかは美しく、、、怪人は“愛に迷い揺れているりりかの姿が美しい。これが求めていた愛”と。

そこに明智探偵と警察が乗り込み、、りりかは、怪人と結婚できないと告げる。

密かに明智探偵を愛していたマユミはそんなりりかを許せない、、とりりかの心臓を刺してしまう。

りりかは、何万人に一人いるかの内臓逆位だった為、事なきを得て今は明智の事務所で働いている。でも、、、

 

物語りには沢山の複線が巡らされている。

ヴェニスの仮面カーニバルの話。霧と仮面で非日常な状況で恋に落ちてしまう、、後にりりかが“カーニバルの様に偽りの中で愛して下されば良かったのに、開けてみればそこには慶子の悲しい過去しかありません”

“怪人が私の家に犯罪予告を、心臓がどきどきして予備の心臓も、、、” 時子:“お嬢様には予備の心臓がお有りなんですか?” “アラ?無いの?”

 

仮面舞踏会にサーカス、ミュージカルには付き物の設定もばっちり

 

ラストのヘリコプターの音は、、どうしても“ミス・サイゴン”を思い出してしまふ。

 

オープニングの”チクタク、チクタク”と怪人の犯罪予告を告げるオープニング、そして、暗転に流れる、東京スカパラダイスのアップテンポな曲。

テーマ曲のような「微笑みの影」 歌う人が画面で変わり、その心情に沿う歌、、♪人には何故ココロなんかあるんだろう、、、♪

大原櫻子さんのハスキーで心地よい歌声。

加藤さんの声も滑舌がよく聞き取りやすかった。

そして、、アッキー(中川晃教さん)

「世界で一番綺麗な宝石」 この曲に持ってかれた~恋の矢

高橋由美子さんはじめとしたコーラスも良いの。

この曲はアッキーだからこそ、と思ってる。

 

 

 

 

「奴隷になった女を抱いても、胸に空しさが拡がるばかり

永遠に俺を魅了するモノ、教えてやろう それは愛だ、、、、

愛は盗めない 金庫に隠されてないのに

愛は奪えない どんなに巧妙な罠でも

愛は探せない ある朝胸に生まれた

この愛は 世界で一番綺麗な宝石

ふたつの心で反射しあうなら、、、」

 

 

KAAT芸術劇場は、、普段帝劇やクリエに行く人からは遠すぎて、、

平日は遅刻する方も多かったし、空席も目立ちました。

再演は熱く望みます。都内で。