XC列9番
[作]前川知大
[演出]長塚圭史
<CAST>
藤原竜也 / 仲村トオル / 成海璃子 / シルビア・グラブ / 峯村リエ / 高橋努 / 安井順平 / 村川絵梨 / 長井短 / 大鶴佐助 / 本折最強さとし / 櫻井章喜 / 木場勝己 / 真飛聖
<Story>
舞台はある地方都市の公共劇場、そのリハーサル室。国民的なスターから地元の大学生まで、様々なキャリアを持つ俳優たちが集まり、演劇のリハーサルが行われている。演目は新作『PLAYER』。幽霊の物語だ。死者の言葉が、生きている人間を通して「再生」されるという、死が生を侵食してくる物語。
<行方不明の女性、天野真(あまのまこと)が遺体で見つかった。死後も意識として存在し続けることに成功した彼女は、友人達の記憶をアクセスポイントとして、友人達の口を借りて発言するようになっていく。事件を追っていた刑事、桜井を前に、天野真を死に導いた環境保護団体代表であり瞑想ワークショップの指導者、時枝は、これは世界を変える第一歩だと臆面もなく語る。死者との共存が、この物質文明を打開するだろうと。カルトとしか思えない時枝の主張に、桜井は次第に飲み込まれてゆく。>
物語は劇中劇と稽古場という二つの人間関係を行き来しながら進んでいく。死者の言葉を「再生」することと、戯曲に書かれた言葉を「再生」することが重なる。単なる過去の再生ではなく、今を生き始める死者と、戯曲の言葉に引き寄せられ、アドリブで新たな言葉を紡ぎ出す俳優が重なる。演じることで死者と繋がった俳優達は、戯曲の中の倒錯した死生観に、どこか感覚を狂わされていく。生と死、虚構と現実の境界が曖昧になっていく。時枝の狂った主張は、桜井の選んだ行動は、リハーサル室でどう響くのか。
長塚圭史さんの演出は、市川海老蔵氏が出演した"ドラクル”が始めてで、、グロテスクな感じが、、
そして、”あかいくらやみ””マクベス”で完全につまらないと、、
でも、竜っちゃんが出るからと取ったチケット。
他の方の感想を読めば”プレイヤー”という未完の脚本に
プレイヤー(役者)が脚本を演じる(プレイヤー)と意味を沢山持たせてるそうだけど、台詞劇なので単調になりやすい。
舞台上が稽古場なので、全員が出ずっぱりなので、台詞の無い人達もそこで演じているわけで、、
申し訳ないけど意識を数回失いかけた私
台詞回しの面白さというよりは、役者さん達の”間”の良さを感じて、木場さんの抜けた演技にほっこりして、、
最初の頃の素の劇団員の時の竜っちゃんと刑事桜井の竜っちゃんの演じ分けとか面白かったんだよね。
中村トオルさんは台詞のキレがとっても良いよね。私は野田地図のあの天然なオリンピック選手役も好きだけど、、良く通る声だからわかり易い。
高橋努さんが良かったな。。
宗教・スピチュアリ・洗脳・死者回帰とか、今時ではないかなとも思ったりして、、
地球が滅びるから、、人を刺せとかの洗脳にしてもそのシチュエーションが弱いというか無理がある催眠にかけたのだとしても曖昧で。
何かを伝えたかったのだろうけど、なんだったのかな。
聞き取ろうとすえばするほど、睡魔に襲われて。ステージからもその様は見えたと思う。
すみませんでした。