C列15番
『作・演出』 野田秀樹
『CAST』
宮沢りえ / 妻夫木聡 / 古田新太 / 佐藤隆太 / 鈴木杏 / 池谷のぶえ / 中村扇雀 / 野田秀樹
何度もお誘いを受けては行けず(それもみんな前方センター席だったわ)
やっと観た。12日迄なので、、完成度も高かった。
このお席ど真ん中なのですが、ちょっと花道寄りならチラシがもらえて、、通路よりだったら、、
妻夫木くんとりえちゃんの隣だったのになぁ、、、
以下、ネタバレ注意
チラシにあるように「中村勘三郎へのオマージュである」 そう、、野田さんがと中村勘三郎さんは”表に出ろぃ”や”新作歌舞伎『野田版 研 辰の討たれ”で共演されていて、、
中村勘三郎さんのお葬式の時の弔辞の時の言葉を思い出せば、このような舞台を作ってくださって良かったと。
役者は身体を使って表現するから、身体が無くなったら何も残らない
というような台詞があったように思います。だから、、足跡を残す。
出雲の阿国との繋がりは歴史的にどうなのかは不明だけど、江戸時代そして中村扇雀さん
花道(地下から出てきますよ)鳴り物と掛け声、歌舞伎色も味わえる。
一瞬ヌードかと思うようなベージュのボディスーツ、めちゃめちゃスタイル良いです。
女性が歌舞伎をそれも、裸を見世物に(「ハダケ踊り」たまたまチラリと見えてしまっただけと言う)している三、四代目出雲阿国座の看板女優三、四代目出雲阿国(宮沢りえ)と二番手の踊り子ヤワハダ(鈴木杏)たちが妖艶に舞う女カブキは、幕府では御法度。
伊達の十役人(中村扇雀)が河原に取り締まりにやってくる度、一座の男たちが女形に化けて、女たちとすり替わって難を逃れてきた。
阿国の弟サルワカ(妻夫木聡)は母恋しさに穴を掘ることに熱中する変わり者で、騒動を起こして座長の万歳三唱太夫(池谷のぶえ)の怒りを買う。
ある死体(古田新太)を我が物にしようとする腑分けもの(野田秀樹)と、サルカワの掘った穴を使って脱獄した戯けもの(佐藤隆太)とともに、姉弟そろって一座を追い出されるはめに。
困り果てた阿国は「サルワカに女カブキの筋(すじ)を書かせてみては」と座長に提案。
そこに売れない幽霊小説家(古田新太)が現れ、サルワカのゴーストライターを買って出た。やがてサルワカと幽霊小説家による新作『足跡姫』の幕が開く。
野田さんの舞台は奥が深く、多分自分は理解しきれていないと思う。
だからこそ、帰ってからもじわりじわりと思い出されたり、頭の奥がみぞみぞして(笑)
今でもいろんなシーンが頭の中をめぐって行く。
私のおバカなボキャブラリーでは大した表現も出来ない。
もう、観て、そしてそれぞれが感じて欲しいとしか。
ラストの妻夫木くんの語りは、正に勘三郎さんへ向けて、、野田さんが語ってるように見えて、、勘三郎さんの軌跡、足跡を誰もが忘れない、残っているんだと。
前方席だからこそ、解る細かな表情、妻夫木くんの目に光るもの、。。。
途中だけど、、一度アップします。