H列22番
ビクター/ジャック 中川晃教さん
アンリ/怪物 加藤和樹さん
ジュリア/カトリーヌ 音月桂さん
ルンゲ/イゴール 鈴木壮麻さん
ステファン/フェルナンド 相島一之さん
エレン/エヴァ 濱田めぐみさん
リトル・ビクター* 難波拓臣さん
リトル・ジュリア* 斎藤さくらさん
ネタばれがありますので、御留意ください
舞台は史実や物語をベースにしている作品とそれ以外がありますが、
原作や原案を余り知らないで観たので、かなりの衝撃でした。
1幕の入りからの過去へ遡り、最初のシーンへと、、これは2幕も同じうような手法で、観ていく内に謎が解けていく。
1幕は精神的な内面的な苦痛というのか、怪物が生まれた経緯が、、
アッキーのソロはそれ程多くもなく、、濱田さんの貞淑で弟を思う歌が切ない。
そしてアンリ役の加藤和樹さん、お久しぶりに拝見しましたが、歌が上手くなっていてびっくり。
1幕のアッキーが歌う、、「偉大なる生命創造の歴史が始まる」は圧巻で、これは前から聴きこんでましたが、あの場面でアッキーが歌い上げるともう息を呑む、1幕をこれほどまで纏め上げてしまう圧倒感。
怪物は生まれ、そして飛び出していく、、偉大なる~のテーマと似た歌を歌う加藤さんも良かったです。
ただ、難を言えば、、相島さんの歌ですかね。。これが劇団四季と違う所、、歌ありきではないキャスティングだからね。。
そして、お嬢様役の音月桂さんも、、やっぱりこういう役なのね、、位に思っていたら、2幕が凄かった。
2幕は、怪物のその後の生き様、、
”コロッセウム” そういう歴史は知っていたけど、肉体の苦痛を伴うあからさまな悪な2幕。
”観たくないモノ”をみせられる苦痛を伴いました。正直、辛い、
役者さん達の本気度が一層悪を際立たせていく、、
濱田さん、、誰かが”アリスインワンダーランド”の帽子屋みたいだと書いてましたが、
いやいや、、濱田さんの”悪”は観たくない、、
それ以上に、音月桂さんのカトリーヌ。 そう、女は歴史的にこのように瑣末に扱われる。
救いようの無い、逃れようもない弱いモノに対する残虐。人格さえ無くなるよね、、狂うよ。
怪物と話せるのは”人間は怖いけど、人間じゃないから” ”北極に行きたい、北極には人間が住んでないから”
弱きものは、強きものの食い物いされ、虐げられ、踏み台にされていく。
本当に怖いのは、人のココロ、そして群集の心理。
驕っていたビクター、、
そして、いつもとどめのさせない怪物。
ラストで、ビクターに撃たれたのは、そうして欲しかったから。
ラストのアッキーの歌声は強く、そして切なくて、、
此処まで残酷で悲劇だけど、、どこか魅了されてしまうのは、
役者さん達の歌や演技の力量かと思う。本当に思う。
子役のお二人も歌が上手くて、、大満足でございました。
そーしーて、、
私達の前列辺り、3列に渡って座られていた多分、○りプロのお偉いさん、、
観劇マナー悪すぎですよ、、