エビデンスと最新科学に基づいた痛みの鍼治療セミナーの4シリーズの1つ目のトリガーポイント鍼治療の基礎と第67回全日本鍼灸学会学術大会を終えて。
大会での参加した一つとして「セミナー:ここまでわかった鍼灸医学」で「慢性痛治療に関する新たな展開 各領域におけるエビデンスと取り組み」を受講してきました。
座長は、当ルームのセミナー講師である明治国際医療大学教授の伊藤和憲先生ともう一方が進行を行い、運動療法の先生、認知行動療法の先生、鍼治療の先生の3名の先生が、それぞれの治療についての最新のエビデンスについてお話しされました。
鍼治療については、国内外で行われている慢性痛に対する鍼灸の現状や最新科学としては、脳活動に影響を及ぼすという報告やエビデンスも出てきており、頭鍼では、刺入部位によって神経認知的観点からの神経調節法(神経細胞の膜電位を刺激して、皮質の興奮性を変化させる介入手法)としての可能性などを説明されました。
これらは、当ルームの痛みの鍼治療セミナーで伊藤先生の講義と実習で学んでいただけます。
次回の開催は、6月24日(日)
タイトル:トリガーポイント鍼治療の応用-慢性痛の治療方法-
また、セミナーの後半の2講座は「エビデンスと最新科学に基づいた痛みの診断と治療手技の理解」で詳しく慢性痛の講義と実習を行います。
セミナーでは、最新情報やエビテンスについての講義をしていただけるので、4年目を迎えますが毎年、再受講者が多いのも特徴です。
開催日:2018年7月8日(日)と8月5日(日)
会場:新横浜
詳しくは当ルームのホームページをご覧ください。
鍼治療セミナーの案内ページは
続いて、運動療法では、運動による疼痛抑制の神経科学的メカニズムとして、ドパミンやオピオイドの他にもカンナビノイドやセロトニンの活性及び、脳内報酬系(これがとても大切です)や鍼治療と同様に下行性疼痛抑制系の賦活等が関与が示唆されるとご説明がありました。
慢性腰痛や関節痛などの運動器の慢性痛では各国の診療ガイドラインでも示されるようになっていることの他、最新情報としては、運動療法単独では疼痛と機能障害をの双方の改善はむつかしく、行動・心理的アプローチの併用を行うことで疼痛や機能改善が図られるだけでなく、精神的な健康も改善させることが示されている。というご説明をされていました。
ここでは、有酸素運動がいいからホームワークとして行っていただくのではなく、脳内報酬系を働かすことが必要になるので、まずは本人が行いたいものから始めるということが大切になってきます。
最後は、書いている私千田の専門でもあります認知行動療法については、各国で研究をされ運動療法とともに慢性痛の非薬物療法の第1選択となっております。痛みを直接扱うというよりも、維持増悪に絡む破局的思考や孤立といった心理・社会的要因を考慮に入れて認知や行動の修正を行う。
実際の慢性痛の臨床では、現時点でのそれぞれの最新のエビデンスのある方法を理解したうえで、鍼灸師は、鍼治療、認知行動療法、運動療法と最新では認知神経科学的アプローチを組み合わせて行うのがいいのではないかと思っております。
(自分が病気になり医者にかかるときに、エビデンスはないが経験的にこの治療を勧めますよと言われその医者の治療を信じられるのか。そして、受けるか--たぶん、ほとんどの人や鍼灸師は受けないでしょう。鍼灸も医学なので患者さんにやっぱりエビデンスのある治療をしたいものです)
コマーシャル
慢性痛に対して鍼灸治療をされている方は、当ルームが行っている伊藤和憲先生の「エビデンスと最新科学に基づいた痛みの鍼治療セミナー」にお申込みいただければ幸いです。