千田は、20数年前にはテニスのプロコーチであった関係から、医師のグループ(10名程度)にテニスを教えたり今では、一緒に遊んだり、時にはまじめに医療についての勉強をしているのだが、その時に「医者はどうして患者さんに鍼治療を勧めないのかな」と質問をしたことがあります。(実際はもっとザックバランに話したのだが)

というのは、メンバーのほとんどは自分が仕事が忙しくて疲労状態になっている時や腰痛、五十肩で鍼治療やマッサージを受けているのだが、患者さんには勧めていない。(最近はリスタには勧めてくれているようだが)

答えとしては、医者が鍼治療を患者さんには勧めにくい。というのは、どうして良くなるのかのメカニズムがよく分かっていないと思っているのではないか。我々は千田から聞いてある程度知っているが、医師の学会で鍼灸師の発表はほとんどないので理解できていないのが現状ではないか。
また、健康保険が使えないから自費ということもあってなかなか勧められないのではないか。

ただ、グループだけではなくその医者仲間たちも自分のことでは鍼治療やマッサージは定期的に受けている人が多いよ。といっていて、千田としては私も含めて医者の学会での積極的な発表が必要なのだと痛感して聴いていた。

鍼治療は2,000年以上も前からあり、日本には約1,500年前に伝えられ今まで医療として継続しているということは、病気が治ったり、良くなるからこれだけの長い期間続けられている。病気が治らないものであったり、悪くなるものであったならまずすたれてしまって今はなくなっているであろう。

また、鍼治療においては現在はアメリカでは日本の国家資格にあたる資格があり、国を挙げて予算を出して科学的な調査を行っていたり、ドイツでは病気によっては保険の対象となったり、世界の方がどうも鍼治療を積極的に活用したり、国民も利用している。

日本でも大学病院の診療の一部として取り入れたり、研究対象になったりと科学的な研究がすすめられている。
ただ、一般の方々にはほとんど知られていない。なんか昔らかある伝統的な治療方法ぐらいにしかみられていないのではないでしょうか。

リスタでもそうですが、今後は過去から続けられている効果のある治療が、どうして良くなっているのかという科学的な証明や一般の方々にもこういう理由でよくなるのですよ。と分かりやすく説明をしていかないといけないのではないかと考えている。

仲間と話をしていて、ちょっと考えさせられてしまった。