『神経や血管の圧迫による冷え』
心臓から出発した血液は温かいですが、全身の隅々まで行きわたって
心臓に帰って行く血液は温度が低くなります。
冷えは足に感じる方が多いかと思いますが、足は心臓から最も遠い部分です。
足に行くまでの血管のどこかで、その通り道が押しつぶされ細くなっていると
温かい血液が足まで届きにくくなります。
「血管が押しつぶされる原因がいくつかあります」
・血管の通り道の部分で怪我をしてしまう。
・疲れやコリなどで筋肉が硬くなって、血管を押しつぶしてしまう などです。
身体全体の疲れが筋肉を固くして、冷えを作り出してしまう場合が有ります。
血管の運動を支配している神経が押しつぶされて
血管にも筋肉が有って、状況に応じて細くなったり太くなったりしています。
夏の暑い時は血管が太くなって沢山の血液が流れて熱を放出しますし
冬の寒い日は体温を奪われないために血管は細くなります。
血管運動を支配しているのは自律神経です。
この神経が押しつぶされると
血管は本来の力を発揮できなくなってしまいます。
血管や神経が押しつぶされないためには
頸や背中、腰、足などの疲れを取る事が大切です。
ドラッグストアなどで売っている市販のお灸や
湯上り後のセルフマッサージやストレッチング等が効果的です。
鍼治療では、筋肉の血流量がずっと持続して高くなるので
コリや疲れが取れやすくなります。
それでは次回、自律神経の機能異常による冷えについて考えていきます。