「虚実(キョジツ)について④~津液~」
東洋医学では体内の「血(ケツ)」以外の体液を「津液(シンエキ)」といいます。
津液は肌や髪の毛・臓腑をうるおしたり、身体を冷やす働きがあります。
津液が不足すると、口やのど・鼻のかわき、肌・髪の乾燥、便秘などがみられます。(→陰虚)
また、熱がこもるため (※)五心煩熱や寝汗などの症状が出ることもあります。
過剰な津液が体内に溜まったものを「痰湿(タンシツ)」といいます。
手足の冷えやだるさ、頭痛、下痢、すぐ眠くなるなどの症状があらわれます。
(※)五心煩熱とは、両側の手のひら足のうら、胸中に熱感やそわそわ感がおこること。