思い出す

開業した当初から長年通っていただいているＴさん・・

「予約の電話を入れた昨日は、いつになく絶不調！   肩こりがひどく背中の寒気・ふしぶしの違和感まであり＂さすがに風邪か！＂と思ったけど、今朝は少し楽になった」　とのことでした。

元々Ｔさんはエネルギーのあるタイプですし、さらに無理をせずしっかりと養生をしたので、風邪を引き込まずにすんで良かったですね！   などと話していました。



するとこの日はさらに・・

「毎回とても楽になるので助かっている！  間のしんどい時なんかも（私の）顔を思い出すとちょっと楽になるんだよ！」



（・・・えっ！！！）



今までもありがたいことに　「レストさんに来ると気分が楽に・・」   「先生と会って話すと力が抜けて・・」　治療を始める前からそのように言っていただける事もありました。



『でも、それって・・　＂直接＂じゃないのに！？』　Ｔさんの話に驚いてしまいました。

・・・今までの経験からなのかな？？　あれこれ考えながらも・・

「鍼灸師冥利に尽きます、ありがとうございます！」　気づくとすでに感謝の言葉は出ていました...　(｡-_-｡)

照れ隠しにちょっとバラしてしまうと・・　

治療は回数が増えて、継続していらっしゃる方ほど有利なんです。


体質や症状を知っているのはもちろん、毎回「今まで」と比べられるのでわずかな変化にも気づけます。


もっと言ってしまえば、『歩き方、顔色、声の質・・』様々な情報をもとにその方の今日の状態を知り、今日の治療を決定、より良い治療が可能となるのです。

鍼灸師人生２０年目ですが、今回はまた新たな経験をさせてもらいました。

東洋医学は経験医学と言われています。
私もひとつひとつの経験を大切にさらに「良い治療」を追求していきたいと思います。